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液肥も取り出せるボカシ和えで堆肥化(エコペール編)。土の再生にも活躍。

液肥も取り出せるボカシ和えでたい肥化する方法

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生ごみを発酵させてから、土に混ぜて堆肥化させる方法です。

最終工程では土に混ぜて分解を促し熟成を図るという点で、土壌混合法(一般的なコンポストのやり方)と同じですが、

このページで紹介する方法は、ガーデニングをする人には重宝する有機液肥を取り出せたり、一段階発酵では密閉するので虫をより寄せ付けにくく、発酵と分解熟成の段階を分けることができるので、新しい生ゴミと熟成中の生ゴミ堆肥を分けられるのが特徴です。また、土壌再生にもつなげていけるので一石二鳥な方法でもあります。

容易するもの

●発酵用容器

家族人数によって大きさを変えてください。液肥(発酵浸出液)が取り出せるペールを使うと便利です。特に使える堆肥化を狙う場合は、二つ用意した方がスムーズです。

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●発酵促進剤

EMボカシなど

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●有機物

植物性の生ゴミ

第一段階の工程とポイント

生ゴミの一次分解&発酵を促します。密閉して仕込みます。

この方法では水分が多いと腐敗する可能性が高まるので生ゴミは水をよく切り、なるべく細かくカットしておきます。ペールの中にカットした生ゴミを投入し、ボカシを一握りから適量入れます。ボカシの量は少ないと腐敗や悪臭の原因になるのでケチらないようにした方がいいです。

これを繰り返します。

発酵してくると発酵浸出液が溜まってくるので、下のバルブから取り出します。

これは500倍~1000倍に薄めて液肥として使用できます。また、トイレや流しの排水溝に流すと臭い消しにもなると言われています。

放置した状態でどんどんたまってしまうと、ペールの中で湿度が高まって腐敗や嫌な臭いの原因になるので小まめに浸出液は取り出した方がいいです。

ペールが生ゴミで満タンになる前で止めて、一週間くらい熟成期間を置きます。(次から出る生ごみは新しいもう一つのペールに入れていきます。)満タンにしないほうが後に土と混ぜるときに、適度な容器を選びやすくなります。自分なりに調整してください。

放置して出来上がったものが「ボカシあえ」とよばれる状態のものです。まだ堆肥として使うには分解が不十分です。

注意とポイント

適当にやっていると一段階目が失敗しやすいのもこの方法。雑菌が繁殖していわゆる腐敗してしまうと、とてつもない匂いが発生します。理想は発酵菌だけでぼかし和えを作ることができれば匂いはそれほど気にはなりません。

大切なのは雑菌の混入をなるべく抑えること。例えば、土を掘り返したスコップではなく、専用のスコップを用意するなどするのをすすすめします。また、排水溝に詰まった生ごみなどはさけ、料理で出たきれいな状態の野菜や植物性の生ごみを使うようにしましょう。動物性の生ごみ(肉や魚)などは入れないようにします。

さらに、密閉すると言ってもフタを空けた時にそれなりの匂いはします。ぬか漬けは美味しいけれど匂いはします。感じ方は個人差がありますが、ぬかの匂いが嫌いな方は最初から土壌混合法でたい肥化をするのがよいでしょう。

※発酵用ペールは土に混ぜて堆肥化する前に「発酵させるもの」、「液肥を取り出せるもの」としての位置づけです。発酵=堆肥化ではありません。使える堆肥と呼ぶには土に混ぜてさらに、分解&熟成された状態でなければなりません。

※畑(農地や私有地)を所持している場合は、この段階で畑の土を掘り、そこに「ボカシあえ」を埋めて熟成期間をとります。

第二段階の工程

一般的なたい肥化の土壌混合法を行います。より効果的な堆肥(有機肥料)として使用できる状態に近づけていきます。2週間~1ヶ月くらいが目安でしょうか(季節によって変動あり)。ただ、土がカラカラに乾燥してしまうと分解が止まってしまうので、時々様子を見ながら水を加え、切り返し(土を上下に混ぜる)をしてください。その場合は液肥を加えるのも効果的ですよ。

また、プランターなどで栽培を終えた古い土などがあれば、土壌再生に活用できます。プランターから土を半分程度取り出し、ぼかし和えを加えて、土を戻します。あとはそのまま放置で1~4週間。

またその際に、微生物肥料や微生物資材を入れることで分解スピードもあがりふかふかの再生土が完成します。

早ければ1~2週間前後で苗の植え付けが可能になります。