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自然とつながる

自然や身体と調和する食事の仕方や食材を選ぶポイントを知りたい。

自然や身体と調和する食事の仕方や食材を選ぶポイントを知りたい。

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何を食べれば身体に良く、何が身体に悪いのかという概念を追い続きることはもはや不毛と言えます。情報は錯綜し現代の栄養学はカオスだからです。心身の状態や生活習慣、時と場合によってすべてばらばらで、身体に良いとされても、食べ続ければ時に毒にもなるし、悪いとされていても全く食べなければそれもそれで毒になりえてしまいます。普遍的な健康栄養学など存在しません。

ここでは、栄養学という観点はわきに置いて、より不変的な昔から伝えられてきた叡智と呼べる中から、自然と調和したりエネルギーを補充するための食事の仕方やポイントを紹介したいと思います。何かに迷っても暮らしの中でどんなふうに食事と向き合えば良いのかという部分にフォーカスしているので、とてもシンプルで汎用性があります。これを基本にしていれば”生きていくため”の食事に自信を与えてくれます。

食材は丸ごと使うようにする

丸ごと食材

植物というのは、それ全体で調和して成長しています。その中からある成分だけを取り出して食べたり、食べなかったりすると結果として栄養の吸収が悪くなってしまったり、逆に過剰に吸収されてしまい不自然な状態で身体に作用することで負担を与えてしまうことがあります。

現在の科学や栄養学では解明されていない、自然界の調和をありのままに享受することが期待できます。身体にも調和するエネルギー摂取となるでしょう。

例として、例えば果物なども皮を剥かずに食べることで、果糖、食物繊維などが同時に入ることで不自然な糖の吸収を抑えることができたり、野菜も皮を剥かずに調理するということが挙げられます。

また加工された食品や精製された食材は上記で挙げたように植物のエネルギーとしてはバランスを崩してしまっています。精製された小麦粉、白砂糖、白米などが代表ですが、これらの食材は特に人間の煩悩を刺激し、美味しさと密接にかかわっているものが多くあります。人間の身体には毒として作用してしまうと言えるほど食べ過ぎに注意が必要な食材となります。

それらを全粒粉、甜菜糖、玄米などに積極的に置き換えて、日常の食事のベースとするとよいでしょう。自分なりのバランスや調整を意識するためにも知っておきたいことです。

また、オーガニックや自然栽培されたものを積極的に選ぶことで食材丸ごとがより活きてきますし、旬のものを積極的に選ぶことで、現在の身体が欲している栄養やエネルギーを摂取できることも重要な要素です。

身土不二、地元の作物を選びます

昔から「身土不二」という言葉もある通り、人間の体と人間が暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるということが言われていきました。

植物というのは、その土地の気候はもちろん、その土地に住む人たちに必要な栄養素が備わるように成長していくと言われています。

なので、遠い外国から運ばれてきた食材たちは身体を健康に導くという点ではエネルギーの吸収があまり良いとは言えません。そればかりか食べ過ぎると病気の引き金になることもあります。

これは程度の問題なので、食べてはいけないということではないです。地元や自分の国では取れない、時々食べる嗜好品として楽しみたい果物や珍味などは、食べる喜びを感じさせてくれるものでもあるからです。

ですが、日常の中心となる料理の食材はなるべくなら、最小単位で自分の庭先、市区町村、県、国という順序で手に入るものを選びたいものです。

もちろん、オーガニックや自然栽培されたものであれば、さらに良いですが残念ながら現在の地球は汚染されているので完全体と言える食物(肉・魚も含めて)を手に入れることはできません。

だからこそ、せめて地元でとれるものならば地元の食材を選ぶことがベストなのです。これはその土地の空気中や土に含まれる化学物質に対しての抵抗性を植物自体が持つことにもつながると言われています。言い換えれば、解毒作用として機能する成分構成を地元の野菜は獲得するのです。同じ地域で生きている植物も人も動物も運命共同体と言えるのです。

全ての作物に言えることですが香りがないか、もしくは薄いものはほとんど生命力が失われています。特に外国産の果物などは防腐剤がたくさん添加されているため顕著です。

提案となりますが、たとえ1種類でも自宅でハーブを自家栽培することをお勧めします。これはどんな食材よりもあなたの心身の健康を支えてくれる貴重な食材となります。好みや直感で選んで自分の情報をハーブに伝えるかのように愛情を込めて育ててみてください。

そして時々、摘み取って口に運ぶだけでいいのです。もちろん、料理に使ってもハーブティーにしても素晴らしいエネルギー補給と心身のヒーリングの助けとなります。

ハーブの紹介と使い方の参考→→

食べる順序

一般的にはコース料理などにも応用されています。家での食事でも意識できると食物からのエネルギーを効率よく、そして心地よく取り入れることができます。

生のものは一番最初に食べると良いとされています。果物やサラダなどですね。ビタミンやミネラル、果糖などは胃に到達する前に消化されやすい物質です。なので、消化酵素が節約でき、最初に食べると良いと伝えられています。

さらに具体的な順序を挙げていくと、

1、果物、ナッツ類

2、サラダ

3、パンやコメなどの炭水化物

4、火を通した野菜、お肉料理などのメイン

5、デザートなど

6、コーヒーやお茶などの暖かい飲み物

厳格に守る必要はないですが、意識してこの順番で食べる習慣が身に付けば身体の活性化が促されることを実感できるでしょう。

果物などが一番最初が良いと言うのは意外に感じるかもしれませんが、酵素というのは壊れやすいため、最初に食べることで身体が効率的に無駄なく吸収してくれるんだそう。それだけ生の酵素は貴重と言えます。生のものと火を通したものを一緒に食べるよりも別々に食べた方が良いのは酵素に着眼しています。

腸活のために小麦や乳製品を控える

腸活を意識する

人間の身体において一番重要なのは脳であるということはもちろんですが、実はそれ以上に腸が健康や美容を司っている重要な臓器です。人は死んでも、最後まで腸が動き続けているとも言われています。腸から始まって脳に指令が出されているという論文もあります。

腸にとって毒と言えるのは、小麦粉や乳製品などが代表で現代人はこれらの取りすぎによって、腸が壊されてしまっています。腸が荒れると人間の免疫を低下させ、本来であれば体外に排出されるべきものまで腸から吸収されてしまうのです。これが、アレルギーをはじめとして様々な生活習慣病を発生させるひとつの要因、いや重大な要因と言っても過言ではありません。

これらの食材を常食するのではなく、嗜好品としてとらえ、発酵食品や海藻などを日々の食事に積極的に取り入れることで腸活を意識することが大切です。腸を健康的に導く食材や食べものにアンテナを張りましょう。

食材(野菜)の組み合わせ

食材には良い組み合わせ、良くない組み合わせというものが昔から伝えられています。植物の栽培においても混植栽培と言って互いに支え合いながら成長を促してくれるということは知られています。

料理にも同じことが言えるのです。植物同士のエネルギーが調和することで食べながら体を癒してくれるような料理に変身します。

自然界で調和する植物同士ならお料理でも調和します。コンパニオンプランツなどを記した園芸書等がヒントになります。全てを紹介することはできませんが、調和のとれる食材(代表的な野菜)の組み合わせを一部紹介します。

にんじんと

ゴボウ、玉ねぎ、トマト、ホウレンソウ、ラディッシュ、レタスなど

じゃがいもと

バジル、ツルナシインゲン、キャベツ類、ディル、ホウレンソウなど

ホウレンソウと

葉ネギ、たまねぎ、セロリ、キャベツ、トマト、にんじん、じゃがいもなど

トマトと

バジル、にら、レタス、ツルナシインゲン、にんじん、玉ねぎ、ホウレンソウ、キャベツ、パセリなど

レタスと

トマト、インゲン、だいこん、エンドウ、きゅうり、ネギ、にんじん、など

エンドウと

ルッコラ、セロリ、オオムギ、など

ナスと

パセリ、にら、エダマメ、など

逆に良くない組み合わせというのも存在するので、こちらは是非知っておくと良いかもしれません。

「じゃがいものと玉ねぎ」、「いんげんと玉ねぎ」、「キャベツと玉ねぎ」、「トマトとかぶ」、「トマトとエンドウ」、「ムラサキキャベツとトマト」、「インゲンとエンドウ」。

じゃがいものと玉ねぎが実は組み合わせが悪いというのはショッキングかもしれないですね。比較的料理に多用しやすい組み合わせです。でも、料理を楽しむという観点を忘れてはいけません。

美味しい料理に必要な組み合わせなら大丈夫ですし、大切なのは原理ではありません。気持ちを優先しましょう。その際は食卓に生のパセリやハーブ類を添えることでバランスを整える作用が期待できます。悪い気を調整し、食材の癖を取ってくれるので覚えておきたい要素です。

奥が深いので家庭菜園をする際のコンパニオンプランツについて探求すれば、おのずと料理をする際の野菜の組み合わせについても深堀できますよ。一石二鳥です。

また、サラダを作る場合は手でちぎれるものはちぎって作ります。こうすることで、細胞が壊れず、ビタミンも損なうことなく、野菜本来の生命力を保ったままの素晴らしいグリーンサラダになります。

食事中の会話は控えめに

一人で食事をするなら静かに味わいながら食べるようにします。みんなで食事をする空間でお話をする場合でも楽しく、ワクワクするようなことを話しましょう。ネガティブな話や深刻になりがちな真面目過ぎる話も控えるようにするが良いですね。

これは消化という観点において重要な要素です。仕事中の食事や商談の席でのランチは特に話もピリピリとした緊張感を伴うことが多々あります。社会では避けようがない場面かもしれないですが、だからこそプライベートで取る食事は、ゆっくりと静かに楽しいことを意識しながら食べることをおすすめします。

ゆっくりと噛んで、ゆっくりとした時の流れと空気感を感じながら、身体に食べ物のエネルギーを受容する準備をしてもらうという意味があります。そうすることで、食事が健康的な食事にグレードアップします。身体にも負担をかけず、消化に伴うエネルギーの消耗も最小限になります。身体を老化させない食事法という意味でも重要な要素です。

春や秋のピクニックで穏やかな風と自然を感じる静かな食事は最高のヒーリング食です。是非、定期的に計画をたてて準備し満喫したいものです。

また、食事中はあまりうるさい会話は控えるようにするのがベストです。もし、お子さんにマナーを注意する場合でも強く言いすぎないように優しく言いましょう。厳しく注意しなくても、大人になるにつれて優しく諭されたことはちゃんと身についていきます。

また、何かをしながらの食事も控えましょう。意識が散漫になり、上記と同じで消化器官が役目を果たせなくなります。結果的に身体を疲れさせる食事になってしまいます。

腹6分目を意識して

食事の度に、お腹いっぱいに食べることを控えましょう。食べ過ぎないというのは健康な体を維持する最も重要なポイントになります。日常の食事はほどほどに余力を残して食べる様にすると消化にエネルギーを奪われず、身体の細胞が老化するスピードも下がります。

お腹がいっぱいになるタイミングをつかむのは難しいかもしれないですが、これは感覚的な慣れの問題です。ゲップが出るタイミングがヒントで、ゲップはさらに食べることができる空間を胃に作ります。なので、それ以上食べるとお腹は腹12分目です。

時に美味しいものを食べたいだけ食べたいということもあるでしょう。そんな時は次の食事までの時間を長時間あけましょう。半日、可能であるならば一日断食をしても良いでしょう。長い時間、空腹状態でいるということがポイントです。

これによって、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子にスイッチが入り、抗酸化作用が強くなります。腸の機能が活発になるので、仮に炭水化物や乳製品など腸に負担のかかる様な不健康な食事だとしても回復させることができます。身体を休めることができる時間と猶予ができ、この間に解毒作用はもちろん、自然治癒力や免疫力がアップし、病気の予防になります。

どうしても一度の食事でたくさんお腹いっぱい食べたいというのであれば、一日一食を提案します。もしあなたがいつまでも若々しさを保ちたいと考えるならばなおさらです。

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木製のスプーンや食器を使う

毎回それらの素材のもので食事をとるのは難しいかもしれませんが、知っておきたい要素です。より特別で瞑想タイムのような食事を味わうことができます。

木はゆっくりと穏やかなエネルギーを秘めています。食材のエネルギーを引き出して壊さずに私たちに届けてくれようとします。金属やプラスティックは人間の意志に抵抗するので私たちの意識を阻害する働きをしてしまうのです。

木の食器が響かせる音も味わいながら口に運ぶことでエネルギーの循環を促してくれます。全てではなくてもスプーンや箸など、直接口に運ぶものは木製を選ぶと良いでしょう。塗装されているものではなく、アカシアなどの無垢材で作られたものが良いですね。

一度の食事で常にバランスを意識する必要はありません

バランスの取れた食事などと言われますが、毎食毎食バランスが取れていなくても大丈夫です。何日間かかけて、いろいろなものを身体が取り込めていれば十分であるということも覚えておくと、過剰にならずにゆったりとした気持ちで食と向き合えるはずです。

子供の内は特にその感覚が残っていて、何を食べなければいけないということは考えません。食べたいものを食べます。まるで偏食のように見えて心配になってしまうことがありますが、それは2日と続きません。また別のものを食べたくなって食べているはずです。

身体が求めているものが何かという本来の感覚を取り戻すためにも、過剰な栄養バランスにこだわって献立を考える観念を手放しても良いかもしれません。身体が必要なものは身体が自ら取り込むため、過剰な栄養素は排出されるだけです。タイミングは身体だけが知っていて、排出するエネルギーも無限ではないのです。

一度に様々なものをたくさん食べるのは、実は身体が食物の情報を的確に判断できなくなり、無駄に消化にエネルギーを奪われて老化する食事となることさえあります。昔の人々が質素な食事をしていたのは、貧しかっただけではなく、このことをちゃんと知っていたからです。

毎日の食事はシンプルでさえあればあるほど、身体が求めているものが何かという感覚を取り戻しやすくなります。

もちろん、食の多様性はとても大切です。穀物、根菜、野菜、果物、海藻、キノコ、ナッツ類、発酵食品などのジャンルをベースに様々なものを食べましょう。ただ、その際に一度でなくても良いということです。

誘惑に隠れる落とし穴

冷たい飲み物も熱い飲み物も嗜好品です

冷たいものは消化を防いでしまうと言われていますし、砂漠地帯などの先住民は冷たいものをあまり飲まないと言われています。それは貴重な栄養源を効率よく吸収するためです。

また、熱すぎるものもあまり身体に良いとは言えません。ほどほどを意識して刺激的な美味しさは嗜好品としてとらえて常飲、常食するのは控えましょう。

炭酸飲料も嗜好品です

炭酸飲料もダイエットなどに良いなどと言う情報がありますが、控えるのがベストです。胃の粘膜が刺激され、また細胞の酸化を促すようなものです。常飲はさけ、これもまた嗜好品の一部です。

さらさらな塩や砂糖は添加物が含まれています

美味しい料理には欠かせない調味料ですが、選ぶポイントとしてはさらさらしているものは添加物が含まれているということ。天然岩塩や甜菜糖などの精製がされていないものは湿り気があるので、選ぶ際の参考にしたいものです。

また、白い砂糖はドラッグに匹敵するほどの中毒性があります。人間には必要な糖ですが、食物を分解して糖にしてエネルギーとして人間は使っています。ダイレクトに糖として身体に入ると、それはもう人間の身体にとってはパニックです。

使う際は分量を控えるか、アガベシロップや甜菜糖などに置き換えることを勧めます。

卵や牛乳は嗜好品です

実は昔から伝承されている話です。一時は牛乳や卵には栄養が満点で積極的に摂取するように促されることも多く、それは今も一部で続いています。ですが、実際、卵は2歳未満の男児には控えた方が良く、男性ホルモンが活発になり乱暴になるという話もあるほどです。この影響は大人になってからも続くので注意が必要です。

牛乳は昔から一部の地域で嗜好品として、たしなまれていたもので常飲するための栄養ドリンクではなかったのです。それがいつしか改変されてしまい、商業的な側面から爆発的に普及するようになってしまいました。

ホルモン添加剤等によって生殖器に悪影響を及ぼしたり、肝臓や腸にも負担をかけます。成長期の子牛が必要としている栄養分を人間に適応させようとするのは問題で不自然と言えます。健康の要は腸が担っていると言っても過言ではないですが、この腸をピンポイントで傷つけてしまうのが牛乳です。

また、良質な牛乳は現代ではほとんどないと言えるほどにエシカルな酪農も少なく、毒と言えてしまうくらいに避けたいものとなっています。

チーズやケーキなど、現代では人々を魅了するグルメには欠かせない材料です。何も全く食べるなということではなく、嗜好品であり、常食するためのものではないという認識が必要です。卵や牛乳を使うレシピでは記載されている分量の半分を使い、後の半分は水やアーモンドミルクで薄めて使うことをお勧めします。そうすることで身体への負担が軽減されます。

重要なのは自分の身体や直感に従うこと

これが一番重要であり、そして難しくもあり、そしてシンプルでもあるということ。私たちが自分自身で自分の身体の声を聴けなくなったのは、何を食べるかではなく、食べる量が過剰であるということも起因しています

栄養学という観点で、食材の種類や献立を意識しすぎるのでなく、どんな意識で食と向き合うのかという姿勢が問われています。

もっともシンプルに健康や美容、そして栄養を摂取したいのであれば大切なのは自分の中に軸を持つということ。

その入り口として参考になるのは知識ではなく叡智です。叡智は自分で体感できて始めて実るものです。その感覚を取り戻すためのきっかけとなればと思います。ヒントは昔から語られている中にあるのかもしれません。

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