立夏

二十四節気

立夏

りっか

立夏(りっか)5月5日~5月20日頃

陽気が夏めいてくる頃。新緑で溢れ、大地は青々とし始めます。寒暖の差がなくなり5月晴れのさわやかな気候に包まれます。

この時期の自然の営みとくらし

陽ざしがだんだんと夏めいてきて、夜と昼の寒暖の差もなくなってきます。大地は緑で溢れ草木は輝きを増してくる季節です。 鯉のぼりが見られ端午の節句を迎えています。さわやかな青々とした5月の空に浮かぶ鯉のぼりも風情を感じさせてくれます。

さわやかな風とちょっぴり強めの日差しが春と夏の濃淡を演出。季節の機微を感じる贅沢な時期です。風の匂いも空の装いも山の様子も少ずつ夏を感じさせていくでしょう。

田植え準備も忙しい時期で、田んぼの土を耕して水が張られていく様子が見られるようになります。水田があたり一面に広がって景色を変え始めると、そのころから蛙の鳴き声が響くようになります。夏へと季節も変わっていくのだと感じさせるこの季節の風物詩と言えます。

畑には順次、様々な種類の野菜の苗が定植されていきます。よく肥えた土が作物の成長を促していきます。これからどんどん様々な実りが私たちを楽しませてくれる季節を迎えていきます。

5月の第2日曜日は母の日です。外国から渡ってきた記念日ですが日本にもすっかり定着しています。カーネーションを送る習わしが咲き誇る花々の季節を象徴しているようです。赤色のカーネーションの花言葉は「母への愛」、「熱烈な愛」、「愛を信じる」といった素敵な言葉が並びます。他にも多様な色のカーネーションでこの季節を彩ります。

5月16日は旅の日と制定されています。松尾芭蕉が奥の細道に旅立った5月16日(旧暦の元禄2年3月27日)が由来なのだそう。旅をするにも絶好の気候に恵まれる5月ですから、梅雨前に大きな旅を計画するのも良いのではないでしょうか。

旬の味覚であるタケノコも顔を出し、様々なタケノコ料理が楽しめる季節も到来しています。 タケノコ狩りも初夏の風物詩です。各地のたけのこ狩りのイベントに足を運んだり、近くの竹林を散策して初夏を満喫しましょう。

風物詩

こいのぼり、蛙、たけのこ、母の日

  七十二候

初候蛙始めて鳴く(5月5日~5月9日頃)

(かえるはじめてなく)

冬眠していた蛙たちが田畑や水辺に現れ、鳴き始める頃。蛙の鳴き声はオスの求愛なのだとか。

次候蚯蚓出ずる(5月10日~5月14日頃)

(みみずいずる)

みみずが土の中から現れ始める頃。みみずは有機物を餌に土を肥沃にしてくれる存在。ちなみに植物性のものしか食べないのでベジタリアンなのだとか。

末候竹笋生ず(5月15日~5月20日頃)

(たけのこしょうず)

たけのこが生え始めるのが見られる頃。。竹は繁殖力が旺盛なので、伸びすぎない柔らかいうちにとって旬の味覚を味わいましょう。

旬の恵みや草花

春にんじん

セリ科の根菜と言えば冬を超えたにんじんも春の旬を迎えます。甘くて柔らかくてみずみずしい春にんじんは野菜スティックやにんじんジュースにピッタリです。カロテンたっぷりで美肌にも嬉しい野菜。生で食べる場合はお酢を使ったディップをやドレッシングをかけるとビタミCが壊れずに頂くことができるそうです。

たけのこ

この時期限定の旬の味覚の代表です。孟宗竹(もうそうたけ)という品種のたけのこは3月中旬から出回るようになります。日本古来種の真竹(まだけ)の旬は5月~6月。大きくなりすぎていない小ぶりなうちに摘み取るのがおいしく頂くコツ。

シャキッとした歯応え、独特の野の香りが料理を引き立てます。たけのこご飯、お吸い物、煮物などに。近くでとれた新鮮なたけのこならお刺身にもできます。とれたてすぐでなけらば味わえない珍味と言えるのでかなり希少です。

いちご

5月~6月が旬のいちごも美味しい季節の到来です。たくさんの品種が並ぶのでいろいろな味を楽しめます。イチゴは栽培上はフルーツではなく野菜にカテゴライズされます。含まれるビタミンCはレモンよりも上なのだとか。

キシリトールが豊富に含まれていて、歯の健康にもよい野菜なのです。 サラダにしても、お菓子づくりにもスムージーにしてもよく合う食材です。たくさん収穫出来たり入手出来たらジャムにするのも定番で、ハーブとしても人気のワイルドストロベリーは芳醇な香りが広がります。

この時期の行事

端午の節句

5月5日は端午の節句。鯉のぼりをあげて、五月人形を飾り、ちまきや柏餅を食べて男子の健やかな成長を祈願する行事です。端午とは「最初の午(うま)の日」という意味があります。 五月人形を飾る風習は武士の間で盛んに祝われたことの名残である言われています。

季節的にも武士の武具や甲冑(かっちゅう)を蔵から出し、虫干しする習慣があったことに由来しているのだとか。他にも菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る習わしも残ります。 菖蒲とは水辺に群生する多年の香草の一種。その芳香は邪気を祓うとされ、端午の節句の習わしのひとつに。薬効は鎮静、健胃で、漢方薬にも用いられ、端午の節句に限らず、古来より菖蒲湯として入られてきたそう。

葵祭(あおいまつり)

京都市の賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で、5月15日に行なわれる例祭のひとつ。約1500年前に行われた、五穀豊穣を祈る祭事が起源とされ、天皇の使者を迎えて行われる勅祭です。

京都三大祭りの一つで、葵の花を飾った平安後期の装束での行列が名物。 路頭の儀とよばれるその行列は町の中を練り歩くので、その日は町一帯が観光客や見物客で賑わいを見せます。日本の伝統的な貴族衣装の華やかさに日本の美を感じさせる光景が広がります。平安時代さながらの歴史深い催しを一度は拝観したいものです。

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