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秋分

二十四節気

秋分

しゅうぶん

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秋分(しゅうぶん)9月22日~10月7日頃

昼と夜の長さが等しくなり、暑さもぐっと収まってくる頃。秋らしさが増し実りの盛りを迎えます。秋のお彼岸の時期。

この時期の自然の営みとくらし

昼夜の長さも等しくなり、これから日がどんどん短くなっていきます。秋分の日にはおはぎを供え、めしべ、おしべを細長く伸ばして咲く赤い花は彼岸花。秋のお彼岸の時期を迎えます。

 

夏の名物だった、夕立の激しい雨と雷も収まり、秋らしい空が広がります。時折見上げればうろこ雲やいわし雲が漂い、秋の情緒を深めていきます。

 

秋の様々な虫たちもまるでオーケストラのように一斉に響かせています。道端を歩くとすすき野原が広がり、秋の深まりをしみじみと感じさせながら中秋の名月(十五夜の満月)を迎えます。お団子やすすきを供えますが、地域によっては豊作を祈願して里芋をお供えする習わしも。

 

田を金色に染め、たわわに実った稲穂はいよいよ収穫を迎える頃です。稲刈りの段取りを考え始める忙しい秋仕事の始まりです。刈り取られた稲が干されている光景が田園風景に広がりを魅せます。

 

イチョウ並木は黄色に染まり、風にのって金木犀の甘い香りが広がりはじめると、秋の真っただ中であることを感じさせます。外でご飯を食べたくなる心地よい気候です

風物詩

おはぎ、中秋の名月、金木犀、銀杏、うろこ雲、すすき、稲刈

七十二候

初候雷乃声を収む(9月23日~9月28日頃)

(かみなりこえをおさむ)

夕立に伴った激しい雷も収まる頃です。空は夏空から秋空に入れ替わります。

次候蟄虫戸を坯す(9月29日~10月3日頃)

(すごもりのむしとをとざす)

虫たちが土に潜り始める時期です。冬の足跡が近づきます。

末候水始めて涸る(10月4日~10月8日頃)

(みずはじめてかれる)

田んぼからは水が抜かれ、稲刈りに取り掛かる頃です。実りの秋らしい風景が見られます。

旬の恵みや草花

松茸

香り高く古くから愛されてきた秋の味覚の松茸。旬は9月中旬から11月上旬頃。素焼きにレモンを絞ったシンプルな調理でも格別な美味しさ。まつたけご飯も定番です。

里芋

豊作に感謝する芋煮会では主役の里いも。旬は8月~10月頃。栽培の歴史は稲作よりも古いと言われます。中秋の名月でのお供え物としても。

銀杏

黄色く葉を染めるイチョウに実りを迎えた銀杏。ちょっとくせのある匂いが特徴ですが、秋の風物詩のひとつ。茶碗蒸しや塩焼きで美味しく頂きます。旬は9月下旬~11月。美しいイチョウ並木を歩けばあの香りが・・・。

紫苑(しおん)

草丈は2m程にもなる植物。紫色の花びらと中心の黄色のコントラストも美しい花を咲かせます。薬用としても重宝される薬草でもあります。中秋の名月の時期と重なる開花期から十五夜草という別名も持ちます。

この時期の行事

秋の社日

秋分の日に近い戊(つちのえ)の日が秋の社日に当たります。田の神様が山に変える日と伝えられます。豊作を祈り、産土神(うぶすがみ)をお祀りする神社にお参りに行く習わしがあります。

ずいき祭

「ずいき」とは里芋の茎のことを言います。秋の実り野菜や乾物で宝飾を施した「ずいき神輿」を担ぎ、秋の収穫に感謝するお祭りです。千年以上の由緒あるお祭りで、京都の北野天満宮で10月1日~5日に催されます。

花馬祭

10月の第1日曜日に、長野県南木曽町の五宮(いつみや)神社で行われるお祭りです。3頭の馬と笛や太鼓と共に神社に向けて行列をなしながら歩きます。馬の鞍には、竹ひごに色紙を貼り付けた花飾りと呼ばれるものがつけられ、鮮やかな色彩が広がる見応えのある光景が広がります。豊作や家内安全を祈願する行事のひとつです。

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