冬至

二十四節気

冬至

とうじ

冬至(とうじ)12月22日~1月4日頃

一年の中で最も昼が短く夜が長くなる頃。古代では一年の始まりは冬至とされていました。この頃を境に昼が伸びていきます。

この時期の自然の営みとくらし

このころに梅の花が咲くのがみられます。早春の梅とは違い冬至梅と呼ばれる種です。寒々しい中に咲く花に降り積もる雪が風情を感じさせます。

豪雪地方では雪風巻(ゆきしまき)と呼ばれる猛吹雪に見舞われるころでもあります。厳しい自然の中で、草花や木々は春の芽吹きに向けて力を蓄えていきます。

冬至の頃の風物詩と言えば柚子湯。湯にゆずを浮かべてお風呂に入ります。芯まで冷えた身体に染みわたるような温かさと、湯気と一緒に立ちのぼる芳香にうっとりほっこりと癒しをくれます。雪かきや寒い外での仕事を終えた後にじっくりと入るゆず湯は格別な幸福感をくれるでしょう。

冬至と湯治の語呂合わせから江戸の頃に始まったとされていますが、元は冬至が一年の始まりとされていた時代にゆずの薬効や香りで身体を清める禊の意味があったのだそう。

運盛りと言って、「ん」のつく食べ物を食べると運気が上がると言わている冬至は冬の滋養として根菜料理も美味しく頂ける季節です。だいこん、にんじん、れんこん、なんきん(かぼちゃ)などなど。

寒さも厳しいこのころの時期でも多くの野鳥がみられます。すずめほどに小さいきつつきとされる、「こげら」や水色の羽と漆黒の頭のコントラストに目を惹く「おなが」など。寒さをしのぐようにじっとしている鳥たちをかじけ鳥と呼ぶのだそう。すずめも体を縮こまらせて羽毛を膨らませています。

お正月に向けての準備も終盤の時期で、ほっと一息つく頃となります。大掃除は28日までに済ませるのが習わしで、29日は「苦を」連想させるためです。

12月30日は小晦日、31日は大晦日とされます。月が隠れる月籠り(つきごもり)のことを表していて、太陰暦では新月の頃となるところからそう呼ばれています。一般的には”おおみそか”などといいますが、「こつごもり」や「おおつごもり」という呼び方があるのは”つきごもり”からです。

年の瀬に食べるのは「細く長く幸せに暮らせますように」という謙虚で堅実な祈りが込められている年越しそば。この時期は新そばの旬でもあるので、美味しいおそばが頂けます。年の穢れを清める「除夜の鐘」を聴きながら年越しそばを食べて一年を締めくくり、お正月をむかえます。

そして元旦の夜明けから茜色に染まり始めた空を初茜(はつあかね)と呼び、厳かで静かな元旦の初日の出を迎えます。はじめて大地を射す太陽の光を初明(はつあかり)と呼んで一年の始まりに祈りや願いを込めます。

風物詩

冬至梅、歳の市、ゆず湯、年越しそば、おせち料理 初日の出

  七十二候

初候乃東生ず(12月22日~12月25日頃)

(なつかれくさしょうず)

うつぼぐさが芽を出す頃。

次候麋角解つる(12月26日~12月30日頃)

(しかのつのおつる)

大鹿の角が抜けて、新しい角に生え変わる頃。

末候雪下麦を出だす(12月31日~1月4日頃)

(せつかわむぎをいだす)

積もった雪の下で、麦が芽吹く頃。

旬の恵みや草花

千両・万両

お正月飾りとして縁起が良いとされ植物。秋に実って、冬に赤く熟します。千両は葉の上に、万両は葉の下に実が付きます。

かぼちゃ

冬至の日にはかぼちゃを食べると風邪をひかないというジンクスがあります。かぼちゃ自体の旬は夏ですが、保存食としても優秀なかぼちゃは、じゃがいもと並んで冬の間の貴重な食料のひとつです。かぼちゃの煮つけは寒い冬にぴったりです。

百合根(ゆりね)

旬は11月~12月で、食用百合の球根部分(鱗茎)のこと。ヨウ素やカリウムなど、養分が凝縮され、栄養も豊富です。ほくほくとした食感やほろ苦さと甘みが交錯する味わいが特徴的で、関西料理や京料理、お正月料理に多く出番の多い野菜です。もともとは滋養強壮の薬として重宝されてきたものです。茶碗蒸しやがんもどきの具、ごはんに乗せて百合根丼などにして美味しく頂きます。

この時期の行事

歳の市

年末が近くなるころに全国各地で歳の市が開かれます。お祭りも兼ねた催しがお寺や神社の境内で行われることが多く、たくさんの人々でにぎわう光景もこの時期の風物詩です。門松、松飾、注連飾り、鏡餅、おせち料理、雑煮用のおもちなどなど準備するものはたくさんあります。 お正月準備をするために、今年を振り返りながら家族で買い出しにいくことが大きな行事の一つと言える時期です。

正月

旧年が無事に終わり新年を迎えられたこと祝います。お正月飾りをし、おせち料理を食べ、親族が集まって無病息災を願い、ねぎらい合います。  元々はお盆と同じように収穫に感謝し、先祖を敬う儀式として古代から行われてきた行事で す。 現在でもその意味合いは受け継がれ、お正月には年神様として、田の神様をご先祖様、ありとあらゆる八百万の神々に感謝をささげます。地域によってさまざまな神事がみられるでしょう。

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