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春・夏・秋・冬  季節ごとにしておきたい作業(まとめ)

季節ごとの作業

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日本には、はっきりとした四季があるのでその時々で気候が変化します。だからこそ、季節ごとに意識しておきたいことや作業を把握しておくことは大切です。計画も立てやすくなり、栽培のコツを掴みやすくするためにも季節に応じた手入れでハーブを上手に管理していきます。

春はほとんどのハーブにとって成長期。地中海原産の品種が多いハーブですから、この時期はハーブたちにとっても本来の育ち方を存分に発揮してくれます。

 

 

種播きや植え付けに適した時期です。園芸店に足を運ぶ機会も増えます。新しいハーブを育て始めるモチベーションも最もあがる時期です。

 

これからどんどん成長していくハーブたちに、肥料を与えてあげたい時期です。元肥はもちろん追肥も適度に与えます。

 

 

収穫に適した時期です。摘心や摘蕾などの剪定作業をしながらどんどん収穫し、利用していきます。ハーブは適度に収穫しながら育てることで健やかに元気に育ってくれます。春先は特に、摘心や切り戻しをして新しい新芽をどんどん成長させます。

 

 

春も落ち着きもうすぐ初夏を迎えるに従って害虫も増えていきます。害虫対策も兼ねてハーブの観察と手入れに一層励む時期です。

 

梅雨の時期が到来し、引き続き病害虫に気を配る時期です。特に真夏前が最も害虫が心配される時期です。日光も遮られ代謝が落ちて生長も鈍り始めます。剪定作業を行って、混み合っている葉を間引いて風通しを確保し、ムレ防止に努めます。

 

 

夏に入ると、生長は鈍ります。利用できるものはどんどん利用します。葉が込み合って来ると熱がこもりやすくなって株元から枯れてしまうハーブもみられるようになります。猛暑を乗りきるために、剪定作業をして株姿もスッキリ、さっぱりさせておくのが良さそうです。害虫に食べられる前に収穫してしまうくらいの心構えで。思い切って、株元から3~5cmを残して切り戻しをしましょう。

 

 

真夏は肥料は与えません。この時期は代謝が落ちて、株も疲れています。夏バテを起こしやすいハーブたちに多くの養分は負担になってしまいます。

 

水やりと置き場所に最も気を配る時期です。夏の強い日差しと高い温度によって、水切れしやすいので水やりの頻度もあがります。置き場所も、可能な範囲で半日陰に移動させたり、遮光させたりする作業が必要です。

 

 

※高温多湿を好むハーブ類たちもあるので、それらのハーブにとってはどんどん成長する時期ですから肥料も与えても構いません。それぞれのハーブの特徴を確認してください。

熱さが落ち着いて、湿度も下がり再びハーブたちにとっても快適な季節になります。

 

新しくハーブを育てるのもまた、適した季節です。夏の気候によって生理障害を起こしている元気のない葉などを剪定すれば、新芽も再び出始めます。品種によってはまた、収穫を楽しめる時期です。さらに、耐寒性のあるものは、秋から育て始めると春の生長がとても良くなります。新しい苗の植え付け、種播きも計画するのも良いです。

 

水やりの頻度も減っていきます。春と同じくらいになるので、管理しやすい時期です。

 

 

肥料も再び、与える時期です。収穫を終えた後のお礼肥や追肥を施して、生長を促します。

 

 

根詰まりを起こしたハーブの植え替えや、株分けなどに適した時期になります。ハーブを増やすのにも成功しやすい時期です。

 

 

秋が深まる頃に行う切り戻しは株姿を整えるだけではなく、冬の寒さに当たる表面積を減らし、耐寒性を上げる目的もあります。より冬を越しやすくするための大切な準備作業です。地際から出ている新芽を残して大胆な切り戻し作業をし、半耐寒性などの品種は必要であれば、株元などをマルチングしたり、軒下に移動するなどして、冬越対策を本格的にはじめます。

 

 

秋も終わりに近づき、肌寒くなってきたら、熱帯地方原産のハーブなどは鉢上げを検討する時期です。レモングラス、ステビアなど。屋内に移動し暖かい場所で管理します。

気温がぐっと下がる冬はハーブたちも生育がゆっくりになり、休眠し始めます。必要であれば、株元をわらや、腐葉土で覆って防寒施策に努めます。寒冷紗などで覆ってしまうのも対策の一つです。

 

水の蒸発も少なくなるので、水やりの頻度もぐっと減ります。冬は少々、乾燥気味に管理した方が凍結による枯死防止にもなります。

 

 

肥料も与えません。生長がほぼ止まっているので、養分は負担になります。

 

ミントや木本類など、一部のハーブ類は収穫が多少ではありますが、できます。ただ、生長がほぼ止まっているので控えめにし、株の体力を奪わないように注意します。

 

冬の終わり、春が近づいてきて、ハーブ類も新芽が顔を出し始めたら、枯れた部分は切り戻したり、取り除いたりして手入れをしておきます。ラベンダーやローズマリーなどの木本類も春に向けての最終準備として大胆な剪定作業をしたい時期です。