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アーティチョーク artichoke

アーティチョークの紹介と育て方。効能や使い方の参考も。

カレンデュラ

アーティチョークの概要

学名

Cynara scolymus L.

科名

キク科

和名

チョウセンアザミ

別名

花言葉

「そばにおいて」 、「孤独」 、「厳格」、「警告」、 「独立独歩」 、「傷つく心」 、「傷つく恋」

開花期

6月~9月

使用部位

花・葉

原産地

地中海沿岸・カナリア諸島

草丈

100cm~200cm

多年草

 
 

生長すると最大、200cm程の草丈になり、まるで犬歯のようなとげとげしい総苞が特徴的な花の蕾をつけ、初夏あたりからアザミに似た赤紫色のもふもふしたような花を咲かせてくれます。

 

少しくすみのあるグレーがかかった緑色の葉も特徴で、深い切込みがたくましさを感じさせます。葉も50cm~80cmと、かなり大型の植物でとてもダイナミックでお庭でも存在感を放つようなハーブとなりそうです。

 

肝機能促進や胆汁分泌を促す働きが注目され、昔からメディカルハーブとして使われてきた植物です。中性脂肪やコレステロール値の改善にも利用されています。お酒が大好きな人にはこのハーブティーを常備しておくことをおすすめします。

 

欧米では花はエディブルフラワーというより、食材としての存在感で利用され人気があります。 少々の苦味がありますが、うっすらを塩気を感じるタケノコのような風味と表現されることもあるので日本でも食の幅も広がりそうです。

 

アーティチョークを食べたあとは、どんなものでも味を甘く感じさせてしまう働きがあるとされ、遊び心で試したくなるハーブでもあります。

 

ベトナムではドライにした葉はアーティチョーク茶 として広く飲まれていて、ダラットと呼ばれる町の特産品として知られています。

 

アーティチョークの蕾

アーティチョークの種類

カルドンと呼ばれる品種はアーティーチョークの原種とされ近縁種に分類されます。カルドンには茎と葉に鋭いトゲがありますが、アーティーチョークにはトゲがないのが違いを見分けるポイントです。

 

主に花を食用とするのはアーティーチョークでカルドンは可食部が少なく向いていないとされます。ただ、茎(葉柄)はカルドンの方が食用に適しているとされ、欧米では野菜として軟化栽培され、広く認知されているようです。

アーティチョークの主な薬効作用

消化機能活性、強肝、利胆、解毒

※キク科植物にアレルギーがある人は避けること

※胆道閉鎖や胆石患者、重い肝機能障害を患っている場合は医師の診断の元使用するか、避ける。

※母乳が固くなる作用があり、授乳中は避けた方が良い。

アーティチョークの適用症状

食欲不振、消化不良、動脈硬化、脂質異常症、二日酔い、便秘

アーティチョークの使い方の参考

料理に

イタリア料理では食材としてワインのつまみにすることも主流だそう。肝臓を守る役目もあるのでおつまみとしも相性抜群と言えます。

 

開花直前の蕾を摘み取って、がくを外してレモン汁などと一緒に茹で上げ、塩コショウなどで仕上げます。周囲の硬い部分を歯で削ぎ取って、オリーブオイルやバターソースなどをつけて食べるのがイタリアでは定番だとか。総苞の中心部分が一番美味しいのがポイントで、食感はイモに似ているとされます。

 

葉も普通にゆでたり炒めたりして食べることができますが、軟白栽培と言って日光を遮って栽培されたものがより美味しく頂けるのだとか。

ティーに

葉はハーブティーとして利用できますが、苦味が特徴的です。消化器系の働きを促してくれるので、食べすぎや食当たりをサポートしてくれます。強壮効果を期待して、ストレス性の胃痛などにも味方になってくれます。慢性の便秘にも効果があるのだそう。おならの匂いを抑えてくれる、なんて効果も伝わります。

 

ミントやレモングラスなどでブレンドしたりはちみつを加えると飲みやすいです。アーティーチョークのハーブティーでお酒を割って愛飲する人も。

 

その他

ダイナミックな花姿も個性あふれ魅力的で、フラワーアレンジメントやドライフラワーとして楽しむ際にも選ばれています。

アーティチョークの育て方と収穫

好む環境

地中海性気候を好む植物。日本の気候でもすくすく育つが、梅雨時期の多湿に気を付けたい。

種蒔き&育苗

春と秋に蒔く。春の場合は4月の終わり頃の夜でも暖かくなった頃が適している。秋蒔きして株を育て、越冬して春に植え付けると蕾がたくさんつくのでおすすめ。

定植

苗の定植は春と秋。株は最大直径1mにもなる植物なので、地植えが推奨される。株間は1mあけるようにする。プランター栽培の場合は最低でも15号鉢以上は検討したい。移植を嫌うため、根鉢を崩さずに優しく植え付ける様にしたい。

ハーブ培養土よりは野菜培養土などの元肥がしっかりと配合されているものが良い。成長すると水切れが起きやすいので水持ち、肥料持ちの良い配合を意識して。

肥料

肥料を欲しがる性質なので肥料切れが起きることに注意。春先には元肥をしっかりと与えないと花芽がつかないことがある。定期的に有機肥料を追肥することも忘れずに。

日当たりと場所

日がしっかりと当たる場所が重要。多湿に弱いので風通しの良い場所を意識して。

水やり

春から初夏にかけての成長期は土の表面が乾いたらたっぷりとメリハリのある水やりを意識。夏場は水切れが起きやすいのでよく観察して。

病害虫

特に春先から梅雨時期にかけてアブラムシが付きやすいのでよく観察する様にしたい。日ごろからニームオイルなどて抵抗力をつけておくのがおすすめ。

 

夏に意識したいポイント

多湿に弱いが大型の植物なので水切れにも注意。真夏は肥料は控えるが生育が旺盛な場合は液肥でサポートしてあげると良い。多湿が大の苦手なので日光による葉焼けよりも風通しを優先するような意識で。

冬に意識したいポイント

耐寒性はあるので越冬は容易。肥料は避け、水やりも控えて管理する。葉の形状もロゼット状になり、春や秋とはまた違った株姿になるのも特徴で越冬の準備となる。

収穫

食材として花を利用する場合は初夏の開花直前の蕾の状態を収穫する。開いてしまうと味も落ち、食べにくいので注意。葉は春から秋にかけていつでも収穫可能。ドライにしてストックしておくとハーブティーも楽しめる。

 

フレッシュな葉を炒め物などに利用する場合は大きく成長した葉よりも柔らかい若い葉が食用に適す。 夏の終わりからまた追肥をすると秋も収穫を楽しめる。

 

アーティチョークのよもやまエピソード

古代ローマ帝国の植物学者ディオスコリデスは、根をつぶしてわきの下に塗ると体臭を抑えられると説いていたという話も残ります。

 

本格的に栽培が始まったのは15世紀ごろのイタリア・ナポリ地方で後にヨーロッパに広がっていったとされています。イタリアでは野菜として広く一般的に流通しているほど認知されたハーブで、イタリア料理の前菜では度々登場します。

 

日本ではあまり普及していませんが、江戸の中期ごろにオランダから伝わっており、主に観賞用として栽培されてきたようです。食べられるということ自体はすでに、江戸後期に書かれたとされる「草木図説」と呼ばれる日本最初の植物図鑑では紹介されていたんだそう。 日本でのハーバルライフが普遍的なものになってきた現代では、食用として楽しむ人も増えています。

 

学名であるCynaraは総苞のトゲが犬の牙に似ていることから、犬を意味する古代ギリシャ語の「kyon」という言葉が語源になっているとか。 ギリシャ神話の中でもアーティーチョークは登場し、学名と同じCynara(キナーラ)という美少女が天空神であるゼウスに見初められて一度はオリンポスに身を置いたものの、逃げ帰ったことでゼウスの怒り買い、アーティチョークの姿に変えられたという物語が残っています。