カレンデュラ Pot marigold

カレンデュラの紹介と育て方。効能や使い方の参考も。

カレンデュラ

カレンデュラの概要

学名

Calendula officnalis L.

科名

キカ科

和名

トウキンセンカ(金盞花)

別名

ポットマリーゴールド

花言葉

「別れの悲しみ」、「忍ぶ恋」

開花期

12月~5月

使用部位

原産地

南ヨーロッパ

草丈

20cm~60cm

1~2年草

 
 

秋の終わりから春にかけて朝方に鮮やかな黄色やオレンジが映える花を開かせ、直径は10cm程度と存在感も感じさせてくれる植物です。

 

メディカルな側面が期待されて古代ローマから料理はもちろん、薬用として珍重されてきたハーブです。肝臓強化、消化不良など内臓の働きを助けてくれるので、ハーブティーとしても利用されます。

 

鮮やかな色彩の花には多くのカロテノイドやフラボノイドが含まれ、それらを抽出する方法として特に最もメジャーな使われ方としては、皮膚や粘膜などの炎症を抑えることを目的に化粧水や軟膏にして用いられます。

 

ヨーロッパでは「万能軟膏」と呼ばれるほど愛され、緑のお薬箱のメインメンバー。カレンデュラを自家栽培する目的はここにあると言えるほど、是非作りたいものです。

 

皮膚の健康を司るハーブの代表の一つです。

 

カレンデュラの種類

基本的には春咲きの一年草として扱われていますが、寒さに強い宿根タイプも流通しており「カレンデュラ・フユシラズ」という名前で扱われる品種もあります。こちらは小ぶりな花が特徴ですが、冬の間から開花するので冬の寂しいお庭を彩ってくれる植物としても知っておきたいハーブです。

 

花には、一重、八重があり、花の中心が黒く染まるタイプと、オレンジや黄色に染まるタイプと多彩にあります。 花びらがくすんだクリーム色で花びらの先がブラウンのグラデーションになるカレンデュラ・コーヒークリームという品種も登場し、秋から冬の庭を彩るシックな雰囲気は人気があります。

 

別名マリーゴールドという名前がついていますが、観賞用として花壇などに植えられるものは「フレンチマリーゴールド」と呼ばれて流通し、品種としてはカレンデュラとは別属です。こちらはコンパニオンプランツとしても重宝され、多様な園芸品種が並びますが食用には適さないので注意が必要です。

 

ハーブとして用いるものは「カレンデュラ」または「ポットマリーゴールド」として流通するので入手の際は確認してください。

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カレンデュラの主な薬効作用

消炎、皮膚や粘膜の修復、収斂、抗菌、抗ウイルス、消化促進、利尿、発汗

※妊娠中のティーの飲用は避け、キク科アレルギーの場合は注意する。

カレンデュラの適用症状

口腔の炎症、皮膚炎、肌荒れ、創傷、胃痛、胃潰瘍

カレンデュラの使い方の参考

料理に

花はエディブルフラワーとしてサラダやピラフ、散らしずし、スープなどに散らして彩りを楽しみながら食べることができます。天然の着色料として使えば料理やお菓子作りなどにも工夫できます。

ティーに

乾燥させた花はハーブティーとして利用できます。肝臓強化、胃痛、消化不良などをサポート。風邪予防や風の症状を緩和する効果も期待できます。少々の酸味と甘苦い味わいもくせになりそうです。

 

美容

皮膚トラブルやスキンケアを目的にチンキ剤などを作って、化粧水の原料にして利用できます。また、チンキ剤とミツロウなどを加えて作った軟膏は抗菌力もあり、外傷、やけど、ニキビなど、幅広い用途でスキンクリームとして使えます。

 

他にもドライハーブをハーブソルトなどにして入浴剤を作ったり、浸剤をフェイシャルスチームとして使えば、天然の贅沢美容ケアに。

その他

花はドライにしても綺麗なイエローが際立つので、ポプリなどに使って彩りを加える使い方もされます。

カレンデュラの育て方と収穫

好む環境

地中海性気候を好み、日本の梅雨時期から夏は最も苦手とする。涼しく温暖な気候で少々乾燥気味だとすくすくと育つ。日本では秋の終わりや春がメインで全盛期。

種蒔き&育苗

一年~2年草に分類されるので種まきからの栽培は容易。寒冷地以外は秋蒔きが主流で、春に蒔く場合は早春に蒔く。寒冷地では秋蒔きの越冬が難しい場合がある。発芽適温18℃~25℃を保つと5日で発芽する。

 

春に蒔く場合は温室などを利用しての育苗がおすすめ。早めに発芽させないと開花期が短くなる。

定植

秋から冬の内に苗が流通することも多いので冬の園芸店もチェック。苗から栽培する場合は秋から~春(11月~3月)が定植の時期。寒冷地では越冬ができない場合があるが、ほとんどの場合は枯れることはない。移植を嫌う直根性のため、根鉢を崩さないように優しく植え付けるようにする。

一般的なハーブ培養土や野菜培養土でOK。特に酸性土壌は嫌うので、有機石灰などを加えて弱アルカリ性を保つような配合をすると良い。

肥料

肥料は多く必要としないが、花の収穫量を期待したい場合はリン酸の比率が多めの野菜用肥料を早春に施すと良い。地植えの場合はしっかりと元肥を施すようにすれば追肥を意識しなくてもOK。

日当たりと場所

日当たりと風通しの良い場所で管理。じめじめしやすい場所は避けて。

水やり

メリハリをつけて与えるようにする。常に湿った状態にならないように注意。プランターの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと。

病害虫

病害虫には強いが、アブラムシやヨトウムシがつくことがあるので日頃から自然農薬(ニームや木酢液など)で抵抗力をつけておくと良い。

 

夏に意識したいポイント

風通しが悪く蒸れると、うどん粉病や炭そ病になりやすいので注意。開花期を過ぎるので基本的には夏で終わりと考えても良い。

冬に意識したいポイント

半耐寒性のため、関東以南などでは越冬は容易。気温が氷点下になると枯れてしまうこともあるが、東北地方などでも越冬は可能なのでマルチングなどをしておくと良い。水やりは根が枯れない程度に時々与える。ひと月に一回程度が目安。

収穫

秋からの場合は、2月から収穫可能。苗からなら早くても12月から収穫できる。春は2~5月が収穫の時期だが品種によっては冬の間も咲くものがある。花が咲いたらその都度積極的に摘み取っていくと種ができにくく長期間たくさん収穫できる。

 

春蒔きの場合は開花期が短いので収穫を逃さないようにしたい。収穫量を増やしたい場合は、切り戻しや摘心をして分枝を促すと良い。

 

※こぼれ種でも増えるので、増やしたい場合は種まきが主流で容易。Ⅰ~2年草なので、種ができれば枯れる。種を採取しておくのもおススメ。  

※種を採取したい場合は花の摘み取りを控えるか、種採取用に別株を栽培すると良い。

カレンデュラのよもやまエピソード

古代ローマ時代まで歴史が深いメディアカルハーブで、当時は眺めているだけで視力が回復するという逸話も残っているほど。

 

古代ギリシャでは、「家に幸せを運ぶ花」として婚礼の席に飾ったそう。古代インドでは鮮やかなカレンデュラの花には守護の力が宿り、寺院や神殿に飾られていたという歴史も。

 

日本に渡来してきたのは江戸時代以降で、観賞用として日本でも親しまれてきましたが、メディカルハーブとしても知られるようになっています。

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