シソ Perilla(Shiso)

シソの紹介と育て方。効能や使い方の参考も。

シソ

シソの概要

学名

Perilla frutescens var. crispa

科名

シソ科・シソ属

和名

シソ、紫蘇、大葉

別名

イヌエ

花言葉

「力が蘇る」「善良な家風」

開花期

7月~9月

使用部位

茎・葉・実(種子)・花穂

原産地

アジア中南部・ヒマラヤ地域、ビルマなど

草丈

50cm~100cm

1年草

 
 

日本を代表する和ハーブ。英名では「Perilla」とされますが、日本語のシソShiso も英語名として通用します。

日本の伝統的な食の中にもたくさん登場し、幅広く活用されています。 民間療法の中でも、メディカアルハーブとして古くから利用されてきた歴史があります。

ビタミン、ミネラル、カロチン、カルシウム、鉄、カリウムなど豊富な栄養素が日本人の健康を支えて来ました。 特に赤紫蘇の薬効が高いと伝承され、梅干しの着色に用いたり、シソジュースは日本の夏の伝統的なものとして親しまれています。

抗アレルギー作用のあるフラボノイド「ルテオリン」やポリフェノール「ロスマリン酸」という成分が注目され、花粉症対策などにも期待されるハーブです。

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シソの種類

紫蘇には品種が数多くありますが、広義な意味で「シソ」として流通します。単に紫蘇と呼ぶ場合、赤紫蘇を指すことが多いようです。

代表的なのは青紫蘇(大葉)や赤紫蘇。これらが基本品種といて位置づけられています。

さらに、「赤縮緬紫蘇」、「青縮緬紫蘇(あおちりめんしそ)」などの葉面がちりめん状になっているのが特徴的な紫蘇や、葉の表面が緑色で裏面が赤色の「 斑紫蘇(まだらしそ)」、「片面紫蘇(かためんじそ)」と呼ばれる 栽培品種もあります。

様々な紫蘇の種子も流通しているので、種からの栽培も積極的に楽しみたいハーブと言えます。

シソの主な薬効作用

抗酸化作用、防腐作用、殺菌作用、抗アレルギー、健胃作用、鎮静作用、発汗、解毒、

シソの主な適用症状

糖尿、神経痛、食中毒、食欲不振、夏バテ、鼻炎、風邪の初期症状

シソの使い方の参考

料理に

青じその天ぷらは定番の一品。生のまま刻んでサラダやトッピングにしたり、和風ドレッシングつくりにも。トマト料理にも相性がよく美味しくいただけます。バジルならぬ、シソジェノヴェーゼペーストやピザのトッピングにして、和風ピザを楽しむのも良いですね。

保存食に

紫蘇の実は塩漬けにして楽しむことができます。赤紫蘇は梅干し作りの着色やしそジュースづくりに活用します。

ドライにして

赤紫蘇はふりかけ(ゆかり)づくりに用いたり、おにぎりに混ぜ込んだり。 スパイスやお茶とブレンドしたティーにもおすすめ。昆布茶も美味しくなりますよ。風邪のひき始めにも積極的に飲みたいティーです。青じそ赤紫蘇共に。 乾燥させた実はお茶漬けのトッピングにすると美味しく活用できます。漢方薬にも利用されています。

シソの育て方と収穫

 

好む環境

熱帯~温帯の暖かく湿った気候を好む。たくさんの日光と水が大好き。日本の夏の気候もすくすく育つ。

種蒔き

種まきは4~5月。夜も暖かくならないと発芽しないが発芽率は高いので、種からの栽培も容易に楽しめる。好光性種子なので土は被せないか、薄く被せる。

3号ポットに数粒蒔いて発芽させ、双葉が開いたら1本に間引いて1株とするのが目安。本葉4~6枚くらいになったところで定植する。 直まきする場合は散播して混み合うところを間引きながら生育させる。(プランター、地植え共に同じ)

定植

植え付けは苗が出回る5月~6月頃。耐寒性はないので、秋植えはできない。株間20cm~30cmで定植する。鉢植えの場合は、5号鉢に一株が目安。

保水性の高い肥沃な土が最適。野菜培養土でOK。乾燥しやすい土はあまり適切ではない。

肥料

有機堆肥や有機肥料をしっかりと混ぜ込んで元肥とします。追肥も収穫するごとに堆肥や有機液肥を少量与えるのが良い。

日当たりと場所

日当たりの良い風がそよぐ場所で。とにかく日光が大好きなので日陰はNG。

水やり

乾燥には気をつけて水やりの頻度はまめに。土の表面が乾いたかな?くらいで、しっかりと与える。乾燥気味よりは湿潤気味のほうが良い。

病害虫

香りが強いので、病害虫は殆ど無いとされるがヨトウムシを始めとしたイモムシ類には注意したい。日頃から自然農薬などで予防に努めて。

夏に意識したいポイント

水切れに注意することを意識すれば ぐんぐん成長する 。乾燥しないように水の与える頻度は多めに。夏場は乾燥に伴ってハダニも付きやすいので、蒸れ防止の間引きも兼ねて、どんどん摘み取って活用するようにしたい。

冬に意識したいポイント

耐寒性はなく1年草なので冬越はない。種を採取するか、地植えならこぼれ種でも増えるので、春に向けて熟成堆肥などを株元に与えておくのも良い。

収穫

7月~11月が収穫時期。草丈が10cmになった頃から葉を順次収穫できる。摘心を繰り返せば、側枝が増えて葉の数も倍増する。 花穂(穂紫蘇)も エディブルフラワーとして食用にできるので摘み取りながら花を咲かせる株と葉の収穫メインの株とバランスよく育てられると理想。 実ももちろんドライにして食用に用いることができる。

 

※1年草なので、冬は枯れるが自然に落ちた種からも発芽率は高く、こぼれ種からの成長も期待できる。

※水耕栽培もしやすいので、茎を水につけておけば発根も容易。保存方法としても茎を水に付けておけば長く保存できる。

※コンパクトに育てたい場合は草丈20~30cm程度で主枝(茎)を摘心し側枝を増やせばベランダなどの小スペースでもたくさんの収穫が期待できる。

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シソのよもやまエピソード

植物学上現在、シソはエゴマの変種として位置づけられることが確定されています。

えごま油とシソ油は混同されがちですが、現在は同列に語られることも多くあるようで、シソ油として売られているものも、えごま油との表記がされたものが多く出回っています。よって同じものと認識しても間違いではないとされます。

エゴマの実、シソの実ともに、αリノレン酸が豊富に含まれた良質なオイルを取ることができ、強い抗酸化性が期待できるとされて注目されています。

シソの香りに(精油)に ペリルアルデヒドを という防腐と殺菌作用を強く示す成分が含まれていて、寄生虫の殺虫効果が期待できるとして刺身のツマとして利用された経緯があるんだそう。

また、塩との併用によって防腐効果が高まることがわかり、保存食に使われる食材として伝承されてきた歴史は現代で裏付けされています。

紫蘇という名前は、「紫色の薬草で蘇った」という意味が説とされ、古代中国の医者が食中毒を起こした者をこのハーブを用いて救ったことが由来となっているんだそう。

漢方医学会では、まさに「蘇葉」と表記され、多くを期待した香草としての歴史を感じさせます。