セントジョンズワート

セントジョンズワートの紹介と育て方。効能や使い方の参考も。

セントジョンズワート

セントジョンズワートの概要

学名

Hypericum perforatum

科名

オトギリソウ科・オトギリソウ属

和名

セイヨウオトギリソウ

別名

ヒぺリコン

花言葉

「敬意」、「迷信」

開花期

6月~8月

使用部位

地上部全体、葉・花・茎

原産地

ヨーロッパ、中央アジア

草丈

30cm~100cm

多年草

 
 

メディカルな分野では、気分の落ち込みなどに効果的とされているハーブです。研究が進めれられ、更年期障害や季節性感情障害などに活用され始めています。

ドイツなどでは、うつ病の患者にはよく処方されているほどの存在です。「サンシャインサプリメント」と呼ばれ、心を明るくしてくれるハーブとして有名です。

細長く直立した茎に小さな葉が対生します。初夏には黄色い小さな5弁花を咲かせ、目も楽しませてくれます。ヨーロッパでは、野生で多くの場所で自生しているたくましいハーブです。

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セントジョンズワートの主な薬効作用

強壮、鎮痛、鎮静、抗うつ、消炎、殺菌、抗菌、抗ウイルス、血行促進

※妊娠初期の内服は特に控えなければならない。

※薬物代謝酵素を誘導すると言われているため、薬を服用している場合は使用を控えてください。以下に記載の薬との併用は相互作用に注意が必要です。医者に相談してください。

ナビル(抗HIV薬)
ワルファリン(血液凝固防止薬)
テオフィリン(気管支拡張薬)
シクロスポリン(免疫抑制薬)
ジゴキシン(強心薬)
経口避妊薬

セントジョンズワートの適用症状

不眠、創傷、やけど、咳、神経疲労、季節性感情障害、月経前症候群(PMS)、軽度の鬱、情緒不安

セントジョンズワートの使い方の参考

※注意しなければいけないのは、内服・外用に限らず、使用した際は日光に当たると皮膚炎を誘発させることがあるので、日差しの強い日中に屋外での作業や仕事がある場合は使用は控えます。夕方以降の使用をお勧めします。冬の季節性感情障害をサポートしてくれます。

ティーとして

元気がない時や不眠に効果的なので、就寝前にハーブティーを飲用するのがおススメ。 セントジョンズワートの醍醐味はまさに心を明るくしてくれるところにあります。

※飲みすぎずに適度なスパンを設けて服用してください。

※ハーブティーはドライにしたものを使用してください。

緑の薬として

セントジョンズワートを用いた軟膏などは、外傷や火傷に用いられます。打ち身や捻挫、神経痛などもう効果的とされ、ナチュラルな湿布薬としての効果を期待できます。

浸出油を作ってメディカルに。虫刺されなどにも効果的。チンキ剤は外傷などの消毒消炎、鎮痛に効果を期待できます。

その他

花と茎は染色剤として使用できます。薄いピンク色の色彩に染め上げることができると言われています。クロームを媒染剤に用いるとオレンジ色にも染め上げます。

セントジョンズワートの育て方と収穫

種からなら、春蒔き秋蒔きができる。苗からの栽培が容易なのでおすすめ。茂りやすく生育は旺盛。 こぼれ種からもどんどん成長する。鉢も大きめを用意し、地植えの場合も広がりやすいので、場所を決めてレンガや枕木などで範囲を設定して 。

乾燥気味の排水性の良い土が適している。一般的なハーブ培養土で充分。

肥料

肥料は定植時に元肥を与えるか、春に少量の肥料を与える程度で充分。鉢植えの場合は4週間おきにに液肥を与えるくらいで。 地植えの場合も同様に。基本的に肥料を気にする必要はないが、気が付いた時にはほんの少しという意識で。

日当たりと場所

日向から半日陰の場所が適している。日陰の強い場所でも生育するので、場所を選ばないと言える。

水やり

乾燥しすぎるのも多湿すぎるのも良くない。土の表面が乾いたらたっぷりと与えてメリハリを。

病害虫

ほとんど病害虫は心配いらないが、さび病などはまれに出る。その場合は、1000倍に薄めた重曹水をスプレーするのも効果的。

夏に意識したいポイント

蒸れに気を付けて、茂りすぎるようなら切り戻しを。

冬に意識したいポイント

地上部は枯れるが、耐寒性はあるので冬越は容易。根が枯れない程度に少ないスパンで水やりを。

収穫

夏に花が咲き始めた頃から、先端部を含め葉を摘み取る。束ねて乾燥させ、それぞれ用いる。花・葉・茎、全体を使える。

 

セントジョンズワートのよもやまエピソード

最も日が長くなる夏至の日(聖ヨハネの日)が治癒力が最も高い作用が期待できる状態で収穫できると伝承する記録があります。サンシャインサプリメントいう名前にもあるように太陽の最大限の力を受け取ろうとしているのでしょうか。

古代ギリシャの時代から傷を治すナチュラルメディスンとして用いられてきた歴史があり、ネガティブな感情を癒す力は医学的な側面からも研究が進められています。また、エイズにも何らかの効果があると言われ、研究が進められています。

歴史上は神話や逸話の中に伝承が多く残されています。属名Hypericumu(ヒペリクム)はギリシャ語で「悪魔を制する」という意味があるとされ、魔よけの草としてますが、スコットランドでは魔よけのお守りとして身に着けた習慣があり、儀式にも登場したハーブです。古代の魔女の営みのなかでも秘めた力を用いていたことでしょう。