ワイルドストロベリー

ワイルドストロベリーの紹介と育て方。効能や使い方の参考も。

ワイルドストロベリー

ワイルドストロベリーの概要

学名

Fragaria vesca

科名

バラ科・イチゴ属

和名

野イチゴ・エゾノヘビイチゴ

別名

ウッドストロベリー・ヨーロッパ草イチゴ

花言葉

「尊重と愛情」「幸福な家庭」「無邪気」

開花期

3月~7月 9月~10月 (四季性)

使用部位

葉・果実

原産地

西アジア・ヨーロッパ・北アメリカ

草丈

20cm~30cm

多年草

 
 

その名の通り野生のイチゴです。小さな果実をつけ、庭や野原で見かければ摘み取ってパクリといきたくなる存在感。栽培品種である、大粒のオランダイチゴよりも、香りと味わいは濃厚です。豊かなハーバルライフに欠かせない人気のハーブです。

匍匐性でその場所が気に入れば、どんどん広がっていくのでグランドカバーとしても重宝されています。四季咲きなので、特に暖かい地方では年中花を咲かせ、実らせてくれます。北海道では帰化し、まさに野生のイチゴが広がっています。

縁にギザギザのある3枚の特徴的な葉は子供たちにも嬉しい甘い香りのハーブティーに、果実は濃厚で甘酸っぱいジャムにするのが定番です。長く伸びる花茎の先に小さな白い五弁花を咲かせ、やがて果実になります。その可愛らしい花は、寄せ植えや鉢植えにしても映えます。他の花と引き立てあいながらその魅力を発揮してくれます。

ビタミンC、鉄分やカリウムが豊富に含まれ、メディカルな側面からも貧血予防や、肝臓強化などハーブとして位置づけられるフィトケミカルパワーも注目です。

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ワイルドストロベリーの種類

食用に流通するオランダイチゴを小さくしたような姿で、熟すと赤い実をつける品種と、熟しても白いままの品種があります。白と赤のコラボレーションを楽しむのも素敵です。どちらも甘い香りを周囲に漂わせてくれます。酸味は少なく甘くて香りが強い果実が特徴です。

16世紀に栽培品種のオランダイチゴが普及する前は、広く栽培されていました。 ゴールデン・アレキサンドラと呼ばれる葉の色が黄色みを帯びる品種等もあります。

変異によって多くのバリエーションが野生で見られるようですが、ワイルドストロベリーという呼称で流通することが多く、名前が付けられていない品種もあるようです。まさにワイルド。

一般的に、エゾノヘビイチゴ(北海道に帰化)がワイルドストロベリーの本種として位置づけられているようです。

ランナーと呼ばれる走出枝が出る品種と出ない品種があり、これは茎を長く周囲に伸ばして株が広がっていくタイプの品種です。

日本に自生している野イチゴには、エゾノクサイチゴや、シロハナヘビイチゴなどがありますが、これらは似ていても、ワイルドストロベリーとして流通するものとは区別されているようです。

ワイルドストロベリーの主な薬効作用

腎機能や肝機能の調整、利尿作用、強壮作用、整腸作用、収れん作用、

ワイルドストロベリーの適用症状

胆石、貧血、食欲不振、下痢、リュウマチ、痛風、

ワイルドストロベリーの使い方の参考

料理に

実は摘み取ってそのまま食べるのも贅沢なおいしさ。果実はジャムに加工すれば、濃厚な香りと甘酸っぱさを堪能できます。アイスに混ぜたり、シロップにしたりパイなどの焼き菓子にも。

シリアルに混ぜて食べれば見た目にも華やかで、贅沢なひと時を演出できそうです。

ハーブティーとして

葉は甘い香りのハーブティーになります。整腸作用や利尿作用も期待できるので、味わう楽しさと健康を同時に満たしてくれますよ。

果実を一粒浮かべれば、香りも引き立ち贅沢なハーブティーの完成です。フレッシュよりはドライにした方がおススメです。

※葉は乾燥させるとより香りを増すので、適度に葉を摘んで乾燥させて楽しみましょう。

美容目的として

果実をつぶして肌に塗れば、美白効果やシミ、しわの緩和に効果的と言われています。

歯を白くする作用も期待できるとされているので、歯磨きにも利用してみては。贅沢な使い方ですがお試しあれ。

ワイルドストロベリーの育て方と収穫

広がるように生育していくので、地植えの場合は最低でも株間30cmは確保したい。株元の新芽が土に埋まらないように気を付けて定植する。

種蒔きも苗の定植も春と秋に行う。種は直播もできるので挑戦してみるのもいい。

水はけと水持ちのあるバランスの良い肥沃な土が好まれる。一般的なハーブ培養土でOK。

肥料

果実をつけるので、リンサンを多く含む肥料を元肥として与えて定植すると実付きがよくなる。

収穫後など、定期的に液肥を与えると良い。地植えの場合はほとんど必要ない。花付きが悪くなるので窒素肥料は控えめにを意識。

日当たりと場所

日向から半日陰が好ましい。地植えの場合は水はけと日当たりのよい場所を意識する。日陰過ぎると花付きと実付きは悪くなる。グランドカバーとしてなら日陰でも。

水やり

土の表面が乾いたらたっぷりと与える。根が浅く張るので、水やりの頻度は比較的多めを意識。乾燥に弱いので、やや湿り気がある方が好ましい。

病害虫

春先から特にアブラムシには気を付けたい。見つけたら捕殺。葉の裏や新芽をよくチェックして。

定期的な自然農薬の散布で防虫を心がけたいが、まったくつかないというのは難しいので、特に収穫を意識する場合は定期的に観察を。乾燥するとハダニも付きやすい。

夏に意識したいポイント

直射日光は避け、乾燥に気を付ける。水やりの頻度は多めにし、湿り気がややある土の状態を保てるように。

ただ、高温多湿で蒸れるとカビ病やうどん粉病が起きるので、茂りすぎないように葉を多めに収穫して風通しを良くするといい。秋に向けてまた、楽しめるように。

冬に意識したいポイント

耐寒性は強いとは言えないが、冬越は容易。葉は紅葉し、真冬は地上部は枯れたような状態に見えても、枯葉を手入れして春に備えれば、新芽が吹き出す。

肥料も水やりも控えて管理。北海道に帰化した品種は寒さに強い。

収穫

多くの品種は四季なりなので、真夏と真冬以外が収穫時期。葉と果実を収穫でき、葉はその都度いつでも収穫できる。

果実は熟したものから摘んで利用する。葉はよく洗ってドライに。実はたくさん摘んだら冷凍保存も。

 

※株分けは春か秋。鉢植えは根が詰まりやすいので、株分けをして植え替えた方が生育も旺盛になる。株分けのついでに根を収穫して利用するのもいい。根は特に利尿作用と整腸作用が強いと言われている。(ドライにして利用)

※ランナーが出るタイプは広がりやすいので、意識的に剪定をして好みの姿をキープしたい。鉢植えのでは、株の成長を集中させたい場合はランナーは摘む。ランナーの先に小株ができるので、勢いのあるランナーを鉢上げして増やしていくのも面白い。地植えの場合は広がる楽しみを味わうのもいい。

※枯れた葉は手入れして、病害虫を予防することを心がける。

※多年草ではあるが、長期間栽培していると実付きが悪くなるので株の更新を意識。(特に鉢植えの場合)ランナーの小株から株を育てたり、株分けしたり。春か秋に。

ワイルドストロベリーのよもやまエピソード

潰した果実を外用剤として用いると、創傷治癒に効果を発揮すると言われています。火傷や皮膚の炎症に古くから用いられてきたハーブです。