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自然とつながる

ナチュラルクリーニングをする上で注意したいこと

ナチュラル洗剤と言えど、汚れを落とせるものなので気をつけなければいけないポイントはあります。特に注意することをまとめました。

重複しますが、全体を通して注意点を俯瞰することで使い方に自信が持てます。

石鹸編

  • 選ぶ際は、石鹸素地や脂肪酸ナトリウムと記載があるのものを選びます。石油系の合成石鹸ものは環境負荷が高いので避ける。ナチュラルクリーニングではなくなってしまいます。

クエン酸編

  • 酸が強いので素材が痛みやすい場合がある。鉄はさびやすいので使用を控え、ステンレスやクロムメッキなどで使う場合もしっかりとふき取って使うようにすることを心がける。
  • 揮発性がなく拭き取らずにいるとべたつくことがあるので、しっかりとふき取って使用。
  • 大理石などには使用厳禁。主成分である炭酸カルシウムが酸によって溶け出してしまう。
  • 塩素系の洗浄剤とは混ぜて使うことはできない。有毒ガスが発生して危険。使用厳禁。
  • 吸い込んだり目に入ったりしないように気を付ける。酸が強いので刺激と痛みを感じる場合がある。

アルコール編

  • 引火性があるので火の下での使用は厳禁。
  • 手などに外傷などがある場合手袋などをして使用するようにする。
  • 脱脂作用があるので、皮膚につくとかさつくことがある。気になる場合は手袋を。
  • 体質によっては、酔うことがあるので換気しながら使用する。

過炭酸ナトリウム編

  • 塩素系漂白剤との併用は危険なので、混合厳禁。
  • 比較的アルカリ度が高いので、脱脂作用が強め。肌が弱い人は直接触れる場合、ゴム手袋などを使用推奨。
  • 90℃などの熱湯に入れると急激な発泡が起こるので注意。
  • 水溶液にして使うと容器が破裂することがあるので、作り置きはしない。
  • 塗装が剥げることがあるので、傷がついた製品などは避ける。
  • 木製のボタンなどがついている衣類は避ける。
  • 湿気に反応するとガスが発生しやすいので、保存は密閉容器は避ける。

重曹編

  • 研磨剤として使う場合、プラスティックや漆器などやわらかい素材のものは傷がつきやすいので気を付ける。
  • アルミ、銅、真鍮製などの製品も変色することがあるので避ける。
  • アルカリ性の性質があるので、畳やイグサ製品に使用すると変色してしまうので避ける。
  • 重曹水を作って使用する場合は濃度が濃すぎると掃除の後に粉浮きして手間になるので濃度は薄めで(1%程度)白浮きした場合は、クエン酸水で中和する。
  • いきなり熱湯に入れると急な発泡が起こるので注意。
  • 工業用として売られている重曹は食品としては使えないので、入手する際は食品用のものが幅広く使いやすい。

セスキ炭酸ナトリウム

  • アルミ、銅、真鍮製、漆器類のものなどは変色や素材を傷めるので使用を控える。
  • 無垢材や畳などの床は変色しやすいので使用を控える。
  • 重曹と同じように使えるが、水に溶けやすいため研磨効果はない。
  • アルカリ度は石鹸程度(より弱い)だが、手荒れしやすい人はゴム手袋を使って。

保存編

  • 過炭酸ナトリウムを除いて、ナチュラル洗剤は密閉容器で保存。
  • 特に重曹は吸湿性が高いので固まりやすい。乾燥スティックなどを入れて対策を。
  • 過炭酸ナトリウムはガスが発生しやすいので、密閉容器では保存しない。