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3種類のナチュラルクリーニングスプレーを作っておけばルーティン掃除に活躍♪(虫よけレシピも紹介)

これさえあればとりあえず大丈夫、という感じでしょうか。気兼ねなく使えるし、部屋も十分すぎるほどに清潔に保てます。コストパフォーマンスもとても良いです。

なんといっても、毒性の強い合成界面活性剤配合の洗剤がもう必要なくなります。地球に優しく、人にも優しいルーティン掃除が日常になります。 環境問題と言っても様々ですが、まずは身近なお掃除から見直してみてはいかがでしょうか。きっと素敵で気持ちの良い暮らしのベースがスタートしますよ。

ナチュラルクリーニングの最初の一歩にもなる手作りクリーニングスプレーです。いや、もはやこれだけでほとんどの日常の掃除はできちゃったりします…。

用途別の洗剤をそろえる必要もなく材料もシンプルで、作り方も水に溶かすだけなので、いつでも手軽に作って置いておけるのが楽なのです。

念入りなお掃除にももちろん使いますが、都度掃除に大活躍のクリーニングスプレーです。気がついたときにササっとお掃除ができます。

このページでは3種類のナチュラルクリーニングスプレーの作り方と使用例をご紹介。精油も使ってさらに嬉しい効果もプラスしています。 それではひとつずづ作っていきましょう♪

アルコールクリーニングスプレー(精油効果プラス)

乾きやすいので、水が使いにくい場所のお掃除に大活躍です。スプレーして拭き取れば埃や垢などの汚れを取り除き、除菌もできます。カーペットや畳の拭き掃除にも重宝します。

材料

  • 精製水110ml(水道水でも大丈夫)
  • 無水エタノール90ml
  • 精油(合わせて20滴程度)

トイレ用なら、レモンとペパーミント(または和ハッカ)をチョイス。

居室用なら、ローズマリーとレモンや、ラベンダーとオレンジスイートなどをチョイス。

押し入れやクローゼットなら、ゼラニウムやシトロネラをチョイス。

作り方

アルコール濃度は35%~40%が目安です。上記の配合で作れば35%のアルコールクリーニングスプレーができます。

ビーカーに無水エタノールを入れ、精油を垂らしてよく混ぜ合わせます。さらに精製水を加えてさらに混ぜ、スプレーボトルに入れたら完成です。使うたびに良く振りましょう。

使用例

押入れやクローゼットなど湿気がこもりやすい場所の拭き掃除に。ローズゼラニウムやシトロネラの精油をチョイスすれば、大切な服の虫食い防止にも。

リモコン、家電、照明、電気のスイッチ、ガジェットなどの掃除に。ドアノブや取っ手などの垢の除去、除菌にも。

内窓(室内側)は結露が発生しやすくカビも繁殖しやすい場所です。カビの予防を兼ねた窓ガラスの拭き掃除ができます。

毎日のトイレ掃除に。除菌効果で清潔に保てます。精油のペパーミントにはアンモニアを分解してくれる作用があります。さらにレモンの精油でさわやかに香るお掃除ができます。(日にちがたってしまった尿の跳ねなどは後述のスプレーで)

ファブリックスプレーとして使用。クッションや、枕、ソファ、カーテンなど、なかなか洗えないものに、スプレーすれば、除菌しつつ精油の香りがほんのり残って気持ちが良いです。リラックス効果の高いラベンダーやオレンジスイートをチョイスして。ローズマリーとレモンなら元気がでるシャッキっと感を堪能できます。

畳やカーペットの拭き掃除にも使えます。

補足

トイレ用と居室用を作って置くのがおすすめ。もちろん一つで、まかなうこともできますが、精油の効果も最大限に活用したいので。

注意

木製のフローリングや木製家具などはワックスが剥げてしまうことがあるので基本的に常用使いはしません。

重曹クリーニングスプレー(虫よけ効果をプラス)

酸性の汚れや匂いにアタックできます。

コンロ周りの軽い油汚れやキッチンまわり、フローリング、家具などなど、家じゅうのあらゆるところの拭き掃除に使えます。

さらにゴキブリなどの出会いたくない虫の忌避効果もプラスした重曹スプレーです。

クローブの精油は特にゴキブリが嫌いな香りとされますが、パウダー調の心地よい香りでもあるので使いやすいです。

レモングラスやシトロネラも虫の忌避効果が高いので夏場は特に掃除しながら家中を虫よけ対策できます。

材料

  • 重曹小さじ1/2
  • 精製水200ml(水道水でも大丈夫)
  • 無水エタノール10ml
  • 精油(合わせて25滴程度) クローブ、レモングラス、シトロネラ、ペパーミント(参考ブレンド、クローブ8滴、レモングラス8滴、シトロネラ5滴、ペパーミント4滴)をチョイス。

ペパーミントの代わりに和ハッカなどをチョイスしても良いですね。 クローブとレモングラスを多めにブレンドするとさわやかな香りとゴキブリの忌避効果も高い欲張りなブレンドに。

作り方

ビーカーに無水エタノールと、エッセンシャルオイルを入れて混ぜます。さらに精製水と重曹を入れてさらによく混ぜ合わせたら、スプレーボトルに入れて完成です。使う前によく振りましょう。

使用例

主にキッチンやダイニングなどで活躍します。コンロ周りの都度掃除、油が跳ねてしまった床や壁。シンクの下、キッチン床の拭き掃除など。冷蔵庫回り、レンジ周りの拭き掃除にも。

テーブルの拭き掃除、食器棚の拭き掃除、調理台の拭き掃除など。特にゴキブリが出やすい場所には積極的に使っていると出会う頻度はかなり激減するはず。

居室では、フローリングの床やクッションフロアーにスプレーしてワイパーで掃除、家具の拭き掃除、外窓(屋外側)の拭き掃除。

消臭スプレーとしても。酸性質の匂いに効果的なので、生ごみにスプレーして匂いを抑制したり、空間にスプレーして生活臭にアプローチできます。精油の効果で抗菌、消臭の力もアップしています。

窓の隙間や玄関周りにスプレーして外からの虫の侵入を予防したりも。玄関フロアの拭き掃除も気持ちが良いです。

注意

畳には使うと変色しやすいので使用しません。アルミや銅、真鍮などの金属製のものも変色の恐れがあるので、使用を控えます。

肌に直接スプレーして使うのはお勧めできません。

重曹を多く入れて濃く作っても効果は変わらないどころか、白浮きして2度手間なので分量は意識してください。

クエン酸クリーニングスプレー(精油効果プラス)

サニタリー(洗面所やトイレなどの水回り)に置いておくと重宝するクリーニングスプレーです。主にトイレで活躍しますが、アンモニアの汚れや匂い、軽いカルキ汚れなどにアタックできます。

材料

  • クエン酸小さじ1/2
  • 精製水200ml(水道水でも大丈夫)
  • 無水エタノール10ml
  • 精油(合わせて20滴程度) レモン10滴、ペパーミント(またはハッカ)10滴

作り方

ビーカーに無水エタノールと精油を入れて混ぜます。さらに精製水を加えて希釈して混ぜ、スプレーボトルに入れて完成です。使う前によく振りましょう。

使用例

主にトイレ掃除に使います。毎日の都度掃除、尿の跳ね汚れがあまり出ない場合は上記のアルコールスプレーでもOKですが、

日数が経ってしまった尿汚れ(アンモニア)に効果的。壁や床、便器&便座などにスプレーして拭き上げます。クエン酸の静菌効果で雑菌の繁殖を抑えます。尿石汚れも予防。

空間にスプレーしてトイレのアンモニア臭を消臭。クエン酸とペパーミントの相乗効果で消臭力がアップしています。さらにレモンのさわやかな香りが広がります。

洗面台の都度掃除に。水栓器具や陶器の洗面台などに、スプレーして拭き上げれば、カルキ汚れや石鹸カス汚れの予防になり、綺麗を保てます。静菌効果で清潔度が維持できます。

たばこの臭い消しにも効果的なので、喫煙スペースやなどの空間もリフレッシュ。

注意

大理石は素材を傷めるので使えません。鉄製品なども錆る原因になるので控えます。

クロムメッキやステンレスなどのさびにくい素材でも、しっかり拭き上げるようにするのがポイント。

酸の刺激が強く、吸い込むとむせることがあるので離してスプレーしましょう。

塩素系の洗剤などと一緒に使うことは危険なので、絶対NGです。

クエン酸を多く入れて濃く作っても効果が変わらないどころか、べたべたして二度手間になるので分量は意識してください。

一度に作る量と材料のこと

クリーニングスプレーの材料

200ml程度の量で作るのが基本的には良いと思います。特に重曹スプレーは長く作り置きしておくのは適さないです。

また、精油を使うので長く置いておくと香りの劣化を招くこともありますし(特に水道水を使う場合)、少量ずつ作った方が精油のブレンドも変化させたりできるので香りのレパートリーも楽しみやすいです。

広範囲のお掃除や頻繁にお掃除していて、すぐになくなってしまう場合は2倍程度の作り置きも良いと思います。臨機応変にアレンジしてクリーニングスプレーを作ってください。ただし、重曹もクエン酸も濃すぎるのはNGですから分量は意識してくださいね。

安全な素材でも汚れは落ちます

クエン酸も重曹も食品ですし、エタノールも万が一口に入っても毒性は低いものです。掃除によって成分が残留しても安心安全と言えます。

環境や人体に優しい成分で作るものなので、掃除の効果なんてそれほど期待できないのでは?と思うかもしれません。 でも、掃除は化学であることを知ると、きちんとクリーニング効果を期待できます。とても単純な仕組みで汚れは落ちるのです。

また、重曹もクエン酸も幅広いお掃除に使えるのでストックして特徴を知っておくと便利です。