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自然とつながる

重曹(炭酸水素ナトリウム、重炭酸ナトリウム)の特徴と使い方の基本

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生活のあらゆる場面で使える優しすぎる万能ミネラル。

Baking Soda、弱アルカリ性pH8.2

概要と特徴

重曹と言えば、昔から生活のいろいろなシチュエーションで使ってきました。消化を助ける薬としての利用や料理では膨らし粉として使ったり、豆を煮る時、いろいろなあく抜きとしても使います。

湿気を吸湿してくれる効果や歯磨き粉、入浴剤など、使用も多岐にわたる重宝する存在です。 そんな重曹もナチュラルクリーニングでは洗浄剤として大活躍してくれます。

食品としても扱われるので、安全性はとても高く、海水や地中などの自然界に存在する物質なのでもちろん自然に与える負荷はとても少ないです。

ナチュラルクリーニングとして使える素材はたくさんありますが、その中でも重曹さえあれば、家じゅうのほとんどの汚れ(軽い汚れ)に対応できてしまうと言っても過言ではありません。

とりあえず、重曹が掃除にどんなふうに使えるのかさえ知っておけば、自然に優しい掃除はコンプリートです。

手に入りやすく、価格も安いので家中のお掃除に日常的に使ってもコストパフォーマンスも高いです。

家中のほとんどの汚れは酸性であるので、日ごろの簡単なお掃除は重曹水を利用することが多くなるでしょう。ナチュラルなアルカリ洗浄剤としては重曹が一番優しく安全と言えるので、出番もおのずと多くなるのです。

ただ、洗浄力は強くないので、キレイを維持する掃除に活躍します。落ちにくくなってしまった重度な汚れは、ほかのアルカリ洗剤である石鹸や過炭酸ナトリウムを使いましょう。

また、重曹は水に溶けにくく、粒子が丸くて細かいので、ナチュラルなクレンザーとしての出番がきっと多くなります。こびりついた油汚れやバスタブの皮脂汚れ、カビなども研磨作用が期待できるので他の洗浄剤と併用すると落としやすくなります。

他にも酸性の生ゴミなどに振りかけて腐敗臭を抑えたり、発砲作用を利用してクエン酸と合わせてパイプクリーニングに使用したりと大活躍してくれます。

重曹のpHは8.2で弱アルカリ性。アルカリ度は弱いので素肌にも優しく使いやすい洗浄成分です。

適応する洗浄

  • 全体的に軽めの酸性汚れに適応する
  • 水に溶けにくいので研磨剤として
  • 鍋などの焦げ落とし
  • 酸性の匂い消し(生ごみなど)
  • 皮脂や油脂の軽い汚れの洗浄
  • 発泡作用で汚れをはがす

苦手な洗浄

  • アンモニアなどのアルカリ性の匂い消し
  • 水垢や石鹸カスなどのアルカリ性の汚れ
  • 固く蓄積された油汚れ(強い酸性の汚れ)
  • 泥や重度の汚れ(強い酸性の汚れ)

注意する点

  • 研磨剤として使う場合、プラスティックや漆器などやわらかい素材のものは傷がつきやすいので気を付ける。
  • アルミ、銅、真鍮製などの製品も変色することがあるので避ける。
  • アルカリ性の性質があるので、畳やイグサ製品に使用すると変色してしまうので避ける。
  • 重曹水を作って使用する場合は濃度濃すぎると掃除の後に白浮きして手間になるので濃度は薄めで(1%程度)白浮きした場合は、クエン酸水で中和する。
  • いきなり熱湯に入れると急な発泡が起こるので注意。
  • 工業用として売られている重曹は食品としては使えないので、入手する際は食品用のものが幅広く使いやすい。

使い方

粉末で使う

シュガーポットやハチミツポットなどに入れておくと使いやすい。

鍋などの焦げや、茶渋落としなどに研磨剤として使う。

シンクやバスタブ、洗面台など磨きたいところをクレンザーとして使う。

排水のパイプクリーニング(熱湯に溶かしたクエン酸と合わせる) 。

食器洗いの際に重曹を入れたお湯に付けておくと汚れが落ちやすくなる。

石鹸と一緒に洗濯助剤として使うこともできる。(pH調整剤)

重曹水(スプレー)として

日ごろのあらゆる軽い汚れの吹き掃除に キレイを維持する掃除に。

コンロ周りの軽い油汚れ フローリングやクッションフロアなどの床掃除(カビの原因(水分が多い)になるので、カーペットは向かない)

窓拭きなどに.。

消臭スプレーとして。

作り方

ビーカーなどを用意すると作りやすい。 お湯(40℃程度)1カップ(200ml)に対して重曹小さじ1/2程度入れて溶かす。 出来た重曹水はスプレーボトルなどに移して使う。

※重曹は水に溶けにくいので、40℃くらいのお湯で作ると効率が良い。濃度が濃すぎると白浮きするので濃くする必要はない。

※重曹水はアルカリ度は高くないから作り置きすると雑菌が出てしまうことが。その都度作るか、1週間程度で使い切ればOK。作りすぎたら、入浴剤として使ったり、洗濯機に入れて洗濯する。

※濃くしても洗浄力は変わらないが、煮詰めるとアルカリ度が高まるので、煮詰めて洗浄力を高めるのもあり。

※集中して広範囲の拭き掃除をする場合は、バケツなどに重曹水を作って雑巾を浸ししっかり絞って使う。お湯2ℓに対して重曹小さじ5が目安。

洗剤としてのpH位置

※中性に近いほど素肌に優しい洗浄剤と言えます。