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過炭酸ナトリウム(過炭酸ソーダ)の特徴と使い方の基本

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除菌にも心強い安心な漂白剤。タンパク質汚れもごっそり落とす。

Sodium Percarbonate、弱アルカリ性Ph10~11

概要と特徴

一般的には「酸素系漂白剤」という名称で店頭に並ぶことが多いです。炭酸ナトリウムと過酸化水素水を2:3で混合させた洗浄剤で、塩素系のものと違い刺激臭もなく、ガスも発生しない漂白剤として位置づけられます。

水に溶かすと、活性酸素を生み出し、強力な酸化力で、特に頑固な色素汚れやタンパク質汚れを根こそぎ分解、除菌してくれます。炭酸ナトリウムはアルカリ性を示すので酸性の汚れを中和します。

洗浄による分解の過程で、水と酸素と炭酸ナトリウムに分解。炭酸ナトリウムそれ自体は木や草などを燃やした際に残る灰などにも含まれるもの。自然界では湖などの底に沈殿している物質で、人体や環境への悪影響がとても少ないので、ナチュラルな洗浄剤として使うことができるというわけです。

洗濯槽のクリーナーとしての用途がメジャーで、他にも衣類の漂白から、鍋や食器の漂白、除菌など多くのお掃除で使うことができます。素材を傷めにくいのに強力な力が頼もしい存在です。

発泡力を活かして、排水溝の掃除にも重宝します。基本的にはお湯に溶かして使うことで効果を発揮します。 石鹸やセスキ、重曹など他のアルカリ洗浄剤では落としきれない、蓄積した油汚れやカビ、しみ、色素沈着などに効果が期待できます。

ナチュラルクリーニングでは比較的多用するものではないですが、集中した念入りお掃除には欠かせないアイテムです。強いこびりついたタンパク汚れや酸性汚れなどに特に効果を発揮。

過炭酸ナトリムのPhは10~11で弱アルカリ性。ナチュラル洗剤として最もアルカリ度が高い素材と言えますが、危険と言えるほどの高さではないので、安全に使うことができます。

適応する洗浄

  • 洗濯槽のカビ、皮脂汚れ落とし
  • 衣類についた泥汚れ、漂白、除菌
  • 食器やふきんの漂白、除菌
  • 鍋の焦げつきや食器についた強い酸性汚れ
  • 排水口の掃除

苦手な洗浄

  • タンパク繊維のウールや絹製品の漂白、木製食器などは素材を痛めてしまうので使用しない。
  • 草木染などのものは色落ちや変色しやすいので避ける。
  • アルミ製品への使用は変色の原因になるので避ける。
  • 漆器、木製のものに使うと色落ち、素材を傷める。

注意する点

  • 塩素系漂白剤との併用は危険なので、混合厳禁。
  • 比較的アルカリ度が高いので、脱脂作用が強め。肌が弱い人は直接触れる場合、ゴム手袋などを使用推奨。
  • 90℃などの熱湯に入れると急激な発泡が起こるので注意。
  • 水溶液にして使うと容器が破裂することがあるので、作り置きはしない。
  • 塗装が剥げることがあるので、傷がついた製品などは避ける。
  • 木製のボタンなどがついている衣類は避ける。
  • 湿気に反応するとガスが発生しやすいので、保存は密閉容器は避ける。

使い方

粉末で使う

基本的には40℃~60℃程度のお湯に入れて使う。(※熱湯の使用は限定的) お湯に混ぜて、衣類や靴のつけ置き漂白。(60℃程度のお湯で)

鍋に入れて、焦げとり、漂白。(60℃程度のお湯で)

ふきんなどの漂白、除菌。(60℃程度のお湯につけ置き) 換気扇や五徳などの強い油汚れ落とし。(60℃程度のお湯につけ置き)

排水溝などの汚れに振りかけて熱湯を注いで使う。

洗濯槽の掃除に。60℃くらいのお湯をいっぱいにためて、1カップ程度いれて一晩放置。

洗濯洗剤として粉石鹸の代わりに使うこともできる。(おすすめ)

※水に溶けると炭酸ソーダになって漂白力を失うので、水溶液にして使うことはしない。ガスが発生して危険なのでスプレーなどにすることもしない。

洗剤としてのpH位置

※中性に近いほど素肌に優しい洗浄剤と言えます。