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未来を予測出来たかのように感じさせるには、抽象的な言葉が効果的。

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占いの世界では特にとても抽象的な言葉が飛び交っています。それが実際に叶ったり、起こったりするのは生きていれば当然で、起こりうることを曖昧な言葉で表現することによって未来を予測したように見せることが可能と言えてしまうのです。

 

それはたとえ、起こらなかったとしても曖昧な条件を付けくわえることで、原因を自分自身の中で省みることができるようにしているので、結果として未来を言い当てられたような表現が出来てしまうと言えます。

 

抽象的で曖昧な表現とはどんなものがあるのか?

たとえば、恋愛のことで相手にアドバイスをしたと仮定したときに「これから素敵な出会いがある」と言ったとします。この場合、すでに50%の確率で未来を予測していることになります。「これから」という言葉は、明日かもしれないし、三か月後か一年後かもしれないのです。「これから」と「いつか」は離れているようで近い表現と言えます。

 

また、さらに曖昧な条件を付け加えるとしたら、「チャンスの神様には前髪しかありません。その与えられたチャンスを見逃さないでくださいね。」と言ったところでしょうか。様々に表現できますが、この曖昧な条件が、もし素敵な出会いがなかった時に自分が見逃したのだと省みる原因になるわけです。

望む未来を達成するためには、原因と結果の法則が成り立たなければならないので原因を作りだすには自らの行動が不可欠であるという極めて現実的なアドバイスともとらえることができる側面があります。

 

人間関係に悩んでますね?と言えば、悩んでいない人などむしろ希少なので、さらに相手を見通しているかのような曖昧で抽象的な言葉を繰り返せば、結果として言い当てられたかのような錯覚も与えること出来ます。

 

「仕事が成功するでしょう」と見通せば、それには努力が必要なわけなので、

「それを達成するためには、明日からの習慣を変える必要があります。今のあなた自身が悪いと思っている習慣を変えてください。」

こんな感じの曖昧な条件はどうでしょうか。自ずとこれが原因に置き換わるので、成功するもしないも”あなた次第です”ということになります。

 

物事は積み重ねで、習慣が作り出す現実は堅実なものです。これを努力とするならば、必ず変化があるはずと言えます。

 

こんな風に、努力という枠に「曖昧な条件」として言葉を付け加えることで、成功しても失敗してもその見通しは当たったのだと相手は思えてしまうということになりますね。

 

 

占いの世界でも潜在意識に能動的な行動を促す言葉の種を仕込んでいます。

見通す力というのは、相手が悩んでいることや望んでいることを探る力とも言えるかもしれません。

 

それが相手のためになるのかどうかを考えなければ、不幸にも幸せにもなる。

悪用厳禁と言えば、大げさかもしれませんが言葉には言霊というものがあります。伝えられた言葉は潜在意識に浸透し相手自信に暗示をかけるきっかけになり得るので、不安をあおったり、素敵じゃない未来だけを断片的に伝えるのは考え物。

 

そうならないための条件を付け加える必要があるでしょう。その条件は、不幸を回避するためのものだったり、幸せになるための条件である必要があります。

 

何かを言い当てるということは、人はどんな可能性も持っているということを前提にした巧みな言葉のトリックと言えてしまうかも知れません。

 

たとえハッタリでも、相手が笑顔になれるような未来予測なら、誰も不幸にならないので機会があったらあなたも未来予測の人を演じてみるのも面白いかもしれませんよ。