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自然とつながる

映画「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」観たら、未来を見ているような感覚になりました。

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© 2018 FarmLore Films, LLC

 

映画「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方」公式サイト

 

去年の年末くらいに今年の三月に日本での公開が決定され、観たいと思っていた映画ですが、コロナの影響で映画館に足を運ぶことができない状況でした。

 

頭の片隅に置いていたものの、しばらく映画はいけないなーと思っていてDVDとか配信はされていないのだろうかと調べていたら、地元の近くの映画館で上映されていることを昨日の夜中の日をまたぐ時間に見つけたのでした。

 

あ~やってるんだ。じゃぁ近いうちに観に行こうと決着をつけ眠りにつこうと思っていたのですが、あれ?「ラスト」というタグが目に留まり・・・じっくり詳細を見てみると!

 

正に今日の夕方の上映でラストということで、これは観に行きたい!!と速攻でチケットをぽちっとしました。

 

昨日の夜中(今日)に気づかなければ、しばらく観ることはできなかったのかと思うと、なんだか運命なんて言いたくなるようなロマンを感じながら、ルンルン♪で観に行きましたよ。最初は一人で貸し切り状態かなと思ったのですが、私を含めて4人の方々でラストを迎えました。ほとんど貸し切りですね。

 

 

この映画、農場を作っていくドキュメンタリーで、自然環境や人間と自然との向き合い方というようなエッセンスもテーマとして内包されていて、昨今のいろいろな環境問題や社会の在りかた、人間の生き方に刺激を与えてくれる内容になっているようです。

 

 

テーマがテーマなだけにそういった自然に熱い思いを抱いている方たちの間ではかなり話題になっていたのですが、ここ日本では大々的に目に触れる機会はなかった印象です。でも、ドキュメンタリー映画なのでそのリアリティーが私の心ときめかせ、観に行ってきました!

 

それでも、アメリカはもちろん世界中で多くの観客賞を受賞しているとてもホットな映画なのですよ。日本と世界の温度差をちょっと感じてしまうセンチメンタルな気分も漂いますが、ほんと素晴らしかった!!!!!

 

エンターテイメントとして、もちろん素晴らしい映像とストーリーが紡がれているので、見飽きないし見ごたえあります。

 

ただ、純粋に楽しむというよりは私は魂を震わせたくて観に行ったので、期待以上に楽しめたんですよね。感動しっぱなしで。

 

というのも、いつかのエントリーでも書いたんですけど、いつかは小さくても自分のパーソナルな農園を持ちたいと思っているので、そこに向けてモチベーションを高めたかったし、勉強もしたかった。

 

そういった意味では映画の中の農園の規模は大きいけれど、困難とそれらによって、もたらされる幸福と感動を疑似体験できたと感じています。限りなくパーソナルな視点で鑑賞できるドキュメンタリーです。

 

伝統農法という枠組みで、大規模な枯れた農場を、生物多様性を取り戻し、生態系を作り出し、互いにリンクさせ、「自然は完璧」なんだということを生まれ変わらせた農場の中で表現しています。これらのことは様々な実践者によって語られているし、そうであることに何ら疑問を感じることはありません。まさに真実ここにもありって感じですね。

 

新しいものというよりは、昔からあるやり方を取り戻そう、未来にって感じですね。結局行きつくのはそこなんですよね。

 

動物も植物も昆虫も、一つとして無駄な存在なんてない、役割があるから存在しているんだということを考えさせられます。地球という神秘的で奇跡的で興味深い星の自然のシステムを改めて認識し、実感できたわけです。

 

しかも、すごい芸術的でほんとに美しい農園なんですよね。それらを作り出すまでに多くの困難があって、でも最後は答えにたどり着く。たくさんの感動と悲しみも含めて、その繰り返しの日々に理想の暮らしの作り方ありって感じです。

 

 

個人的には、自然と向き合う大変さを妄想してみたり、想像してみたり、考えたりもしていたのですが、あまり想像していなかったのは動物たちとの営みです。

 

この映画の中では、目を塞ぎたくなる様な動物たちとの営みや光景も記録されていました。やっぱりそこは想像を超えた困難や苦しみがあるなーと思いましたね。でも、生態系ってすごいシステムだなってほんと思いますよ。

 

それ以上に愛くるしいたくさんの動物たちも登場し、動物同士のシュールでコミカルな場面もあったりして顔がほころんでしまうことの方が多かったかもしれないです。

 

 

今、現在進行形で有機農法や自然農法を実践している農家さんや活動をしている人たちを勇気づけるというか、迷う必要はないと思わせてくれる映画でもあるなって思いました。

 

困難に直面しても、結局自然の中に答えがあるということ。迷いに直面した時の心構えというか、自然を信じようって、自然の中から答えを探そうって純粋に思えるじゃないですか。自信が持てるから。

 

無理かもしれないと失望して結局、後戻りして全部を無駄にすることもない。失敗したって確実に手に入れているものがあるんだもの。前に進んでどんどんアップデートしていくことに集中できるというか。

 

この映画は8年間の農場づくりを映像にしてますけど、これからもどんどんいろんな困難があるだろうし、そのたびにいろんな答えを発見するんだろうなって思うと、飽きない日々だろうなって思います。

 

もちろん、感動も、喜びも、充足感も、豊かな実りも、豊かな食卓もクリエイティブな欲望も満たしてくれる!!そんな暮らし。

 

私にとっての未来にも希望を持たせてくれる映画でした。早く私も農園づくりに着手したい!!困難も含めて自分の人生の軸にしたいって、そういう作品に出合うたびに心底、何度もゆるぎなく思うから、いつかはそういう場所に私もたっているんだと思います。

 

 

最後に印象に残っているのは、「困難が夢に現実味を与えてくれている」という言葉。プロセスにおいて、苦悩や迷いや悲しみを伴うからこそ夢を体現できるんだということを改めてかみしめた感じです。いろんなことに言えますしね。

 

とにかく素晴らしかった!!やっぱり私はそっちなんだなって本当に思わされました。

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