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自然とつながる

手で顔や体を触る仕草でわかる心理状態。リラックス効果も与える手の不思議。

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自己親密行動という言葉を聞いたことはあるでしょうか。文字通り、自分を癒そうとしたり守ったりしようとする行動の一つです。この自己親密行動をよく表すしぐさに顔や頭を触るという行為があります。

でも、この行為も種類によっては癒すどころか自傷行為に近いものもあります。

 

幼いころに、両親に頭を撫でられるだけで安心したり嬉しかったりした記憶は誰にでもあるでしょう。その心理状態を自分自身で得ようとする行為が自己親密行動の一つである頭を触るという行為なのです。また、髪の毛を抜いたりひっぱたりする行為は自分を追いつめている証拠でもあります。

 

不安や緊張、心の葛藤を鎮めようとする行動は特に頭に触れる行為に現れる。

頭に触れるとはいっても、頭をかく、髪の毛をくしゃくしゃとする、髪の毛を触るなど、様々です。

 

頭をかく行為は緊張や逃避、くしゃくしゃするのは不満や葛藤、髪に毛を触るのは不安など、なんとなく察知できるポイントを見つけられるはずです。

 

相手の心理状態に寄り添うような振る舞いを意識すれば、コミュニケーションにも役立ちます。

 

コミュニケーションへの応用

相手がリラックスできるような話題に変えたり、相手の意見に耳を傾けて共感を表したり、相手の心の状態を解放してあげるような振る舞いを心がけましょう。不安や緊張を和らげた後にはカタルシス効果の相乗効果で、相手はあなたに好印象を抱くはずです。

 

あなたが相手への思いやりを発揮する場面でもあると言えます。試されていると感じ取れれば、あなたの人間力は相当なものです。

 

ただ、あまりにも自己親密行動が多い人は依存心が強いことの表れだと心理学的には判断されることもあります。

助け舟を常にだすのも考え物です。相手の力を奪ったり、引き出すことをためらうことにもなってしまいます。慎重にコミュニケーションをとりましょう。健全な依存は、各々が自立していて初めて成り立つものです。

 

髪の毛を引っ張る、くるくると触るしぐさには要注意

髪を引っ張るようなしぐさが頻繁にみられる場合、自分を追い詰めフラストレーションがたまっている可能性があります。ストイックに頑張ろうとする裏には自分の行動を肯定的に捉えられずに、鞭を打っているような心理状態を表していることがあるからです。

いわば、自分へのバツと言ったところでしょうか。

 

特に重症なのは髪の毛を抜くという行為。これを無意識にやってしまっている場合、それはもはや自傷行為。精神状態がかなり疲弊し、SOSを出しています。もし、自分も含めそういった人が周りにいたらその原因を取り除く最大限の努力が必要です。

 

もうひとつ、くるくると髪の毛を触るしぐさも代表的と言えます。この場合は自己中心的な心理状態を表していると言えそうです。特に会話中にやたらとくるくる、なでなでして自分の髪を触っている場合は甘えたがりの自己中心的なタイプ。

 

そんな相手にはどういった接し方がいいのかも考えなくてはなりませんね。個人的な見解では、相性の問題なので同じくらいに自己中心的にふるまってしまうのも一つの手かもしれませんね。