ダンデライオン

ダンデライオンの紹介と育て方。効能や使い方の参考も。

ダンデライオン

ダンデライオンの概要

学名

Taraxacum offcinale

科名

キク科

和名

セイヨウタンポポ(中国名蒲公英)

別名

ダンデリオン

花言葉

「真心の愛」「幸せ」「愛の信託」。綿毛(種子)には「別離」という花言葉も。

開花期

3月~10月

使用部位

主に根、花、葉

原産地

ヨーロッパ~アジア

草丈

20cm~50cm

多年草

 
 

道端に強く咲くイメージの植物。菊のような黄色の小さな花と、切込みが入った羽状の葉っぱをロゼット状に広げるのが特徴的なお馴染みの野草です。ふわっと白い綿毛が付いた種が風に乗って飛んでいく姿も印象的ですね。

 

メディカルハーブの世界では特に肝臓の強壮効果が期待できるハーブとして世界中で昔から自然療法に活用されてきた歴史があります。期待できる作用が多く解明され、ナチュラルメディスンとして愛されていることを裏付けています。

 

アーユルヴェーダやユナニ医学などの伝統医学でも肝臓の養生を目的として使われています。 日本でも漢方薬の材料として用いられ、健胃剤としてや利胆、緩下作用を期待して使われてきました。

 

近くにありすぎてハーブとして意識することは少ないかもしれないですが、いたるところに自生して強い植物なのでお庭に広がるタンポポもハーブとして、思う存分活用したくなります。

 

近くて遠かったタンポポですが、改めて意識して自家栽培してみるとタンポポの存在が頼もしく愛しくなってきます。

 

根はカフェインレスのコーヒーにできるので、たくさん育てて自家製のタンポポコーヒーを楽しみたくなります。デトックスコーヒーとも言えるので、積極的に活用しましょう。

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ダンデライオンの種類

ダンデライオンは西洋タンポポなので、日本在来のタンポポとは別種です。夏場でも花を咲かせるのが西洋タンポポの特徴。(日本在来のタンポポは春で花は終わりです)

近年、日本の都市部で多く見られるようになっているぐらい帰化しているようです。 セイヨウタンポポは花びらの下の部分(総苞片)が反り返った状態になっていて、日本在来のタンポポは閉じているので、見分けのポイントになりますが、日本在来のタンポポも同じように使うことができます。

 

希少種として白い花を咲かせるシロバナタンポポも知られています。 園芸品種としては、ピンク色の花を咲かせるクレピスというタンポポもあります。

 

ダンデライオンの主な薬効作用

強壮作用、強肝作用、利胆作用、利尿作用、緩下作用、催乳作用、浄血作用、消炎作用、解熱作用  

ダンデライオンの適用症状

肝胆系の不調、消化不良、リウマチ、便秘、口内炎

 

※胆のう炎、腸閉塞、胆道閉鎖などの疾患を抱えている場合は使用は避けなければならないとされる。

 

※妊娠中の多量接種は避ける。授乳中は催乳作用を期待できます。

ダンデライオンの使い方の参考

料理に

主に根を活用するハーブですが、花や若い新芽も食べられます。軽い苦みがありますが、エディブルフラワーとして、おひたしや酢の物などにすると食べやすいです。

 

葉を用いる場合は若く柔らかい新芽をサラダにしたり天ぷらにするのも良いでしょう。 胃もたれや飲みすぎで肝臓が疲れているときなどに食べるとよさそうです。

 

ワインや焼酎などに花を漬け込んでタンポポ酒にし、滋養のためのお酒として嗜むのも良いですね。

 

ティーに

葉をドライにしたものはハト麦などとブレンドしてティーとして楽しんだりも。

 

葉に強力な利尿作用が確認されていて、ヨーロッパでは「おねしょのハーブ」なんて呼ばれていたりもします。そのぐらいデトックス効果も期待できると言えそう。

 

(焙煎していない根をタンポポ茶と呼ぶこともあります。)

コーヒーの変わりに

根を刻んで乾燥させローストすると、カフェインレスのコーヒーとして楽しめます。淹れ方は普通のコーヒーと同じです。

 

コーヒーは楽しみたいけれど、カフェインは苦手だったり、体質に合わない場合は嬉しい飲み物になります。 健康増進を目的としたコーヒーと言えます。

 

味としてはほうじ茶に似たような風味です。濃いめに作るとコーヒーに似た感じになります。

 

日常的に飲めるものなので、胃腸のケアに最適です。むくみ改善や血圧を下げる効果も。(低血圧の人は注意です)解熱作用を期待して風邪のひき始めにも積極的に飲みたいタンポポコーヒーです。

その他

茎をカットすると乳白色の汁が出てきますが、これがイボやウオノメ、タコなどに効果があるんだそう。知っておくと自然療法の幅が広がります。

 

全草は黄色や黄緑色、根は深紅色の染料にもなります。草木染をする機会があれば是非。

ダンデライオンの育て方と収穫

とても強靭で至る所に自生する植物なので栽培はとても容易。お庭ならランダムにあちこちに咲くような栽培も生命力を高めやすく自然的で素敵なのでは。

好む環境

寒冷気候~温帯気候~西側海洋性気候を好む。日本の気候にとても適応しているため、ぐんぐん育つ。

種蒔き&育苗

種の蒔き時は春と秋。特に寒冷地では秋に蒔くのが適す。春に蒔く場合は3月頃の早めに蒔くのが良い。 直根性で移植を嫌う植物なので直播する。

 

プランター栽培でも5号鉢ほどに直播きする。地植えの場合はばら撒きでOK。根が1メートル程にもなるので鉢は深いものを選んで。

定植

直根で移植を嫌うので基本的には直播で育てるが、育苗する場合や苗を入手して育てる場合は根鉢を崩さずに優しく植え込むようにする。花を咲かせるのが速いので2月から3月頃が適す。

用土もそれほど意識する必要はない。多少、痩せたような荒地でも育つ。花付きを良くしたい場合は肥沃な土に越したことはないので、ハーブ培養土や野菜培養土など手に入りやすい土でOK。

地植えする場合はたっぷりの腐葉土を混ぜ込んで改良しておくと良い。根を長く伸ばすので、よく耕しふかふかの深めの土壌にすると良い。 (根の収穫を目的とする場合は特に。)

肥料

地植えなら特に肥料もさほど意識する必要はない。鉢栽培で数年に渡って栽培する場合は春や秋に緩効性の有機肥料を与えると良い。葉ばかりが茂るよりも根を活用したいので、カリ(草木灰)を少々施すと良い。

日当たりと場所

日陰でなければいろんな場所に適応。日当たりが良く風がそよぐ場所が最高だが。日が煌々と当たると葉が固くなるため半日陰くらいがちょうどよい場所でもある。

水やり

地植えなら基本的に必要ない。日照りが続くようであれば時々オン。鉢栽培ならしっかり乾いてから水をたっぷり与える。比較的乾燥気味でしおれてきたら与えるくらいがちょうどよい。

病害虫

特に目立つ病害虫はないが窒素肥料が多いとアブラムシがつくので注意。

 

夏に意識したいポイント

直射日光に当たると葉は固くなるのでプランター栽培なら半日陰などに移動を。耐暑性は高いので枯れることはないが、水切れに注意して。

冬に意識したいポイント

地上部は枯れて消えるが根は生きているので、時々水を与えて根が枯れないように。そのまま春を迎えれば、また新芽が出てくる。

収穫

冬を除いて通年、花と葉は収穫できる。日本在来種は3月~5月頃。春から秋ごろまで花をつけるのはセイヨウタンポポ。葉は硬くなる前の柔らかいうちに摘み取るのが良い(2月~4月頃)。

 

根は秋頃(9月~11月)の休眠まじかの頃に。掘り上げてよく水洗いして泥を落とし、乾燥させる。フードプロセッサーなどで細かくしてから乾燥させてもOK。

 

※鉢栽培で根詰まりを起こしているようなら植え替えを。地植えの場合はこぼれ種などでも容易に増えるので植え替えを意識することはない、どんどん活用して。  

※日本在来種のタンポポは4月~6月頃に花を咲かせて種をつけ始めるので採取して蒔いてみるのも良い。特に在来種は種をまいても秋までは芽を出さないので、庭にランダムに蒔いておくのも良さそう。

※根から増やすこともできる。掘り起こした太い根を5cm程にカットし、地上に1cm程度顔を出すように土に斜めに挿す。乾燥しないように水やりをしているとやがて、新芽を出す。9月~10月頃に。

ダンデライオンのよもやまエピソード

学名のTaraxacumはギリシャ語で「苦痛をいやす」という意味、 offcinaleは薬用、薬効のあるという意味で、緑の薬を象徴するような学名になっています。

 

タンポポという植物は花のつくりが非常に進化していて、植物進化の系統では、頂点に立つグループの一つであるんだそう。そういったところからも緑の薬としての役割を担っている背景が奥深く神秘的に感じられます。

 

実は、日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている植物だったりするのですが、最近では外来タンポポと在来タンポポは住み分けていることがわかってきていると言われています。

 

というのも、在来タンポポは自然度が高い場所に多く自生するのに対して、セイヨウタンポポは単独で種子をつけ、繁殖力が強いので、造成地や市街地などのどこにでも帰化しやすく、都市化の指標生物になっているんだそう。

 

ただそれは、他の植物との競争が比較的ないのも都市部であるからともいわれています。 セイヨウタンポポは繁殖力は強いですが、種が小さく、他の種との生存競争には負けてしまうという見方もあり、豊かな自然環境が残るところでは生存が難しいとも言われているのです。

 

ただ、自然度の高い場所に外来のタンポポの侵入があると日本在来のタンポポは駆逐されてしまう可能性がないとも言い切れず、北海道礼文島、島根県隠岐諸島、長野県上高地などでは駆除が行われているとか。

 

日本在来のタンポポもコーヒーにもできるし、生薬にもできるので日本では古来種のタンポポを積極的に愛でたいところです。

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